俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

Koko

ビバップ」って言葉は擬音語で、「バップ」「ビバップ」、あるいは「リバップ」って呼ばれてたこともありました。で、こういった擬音語っていうのは、どの言語でも一緒ですが、基本的には相手を馬鹿にしているっていうか、揶揄する感じが強い言葉ですよね。なんたって最初は「チャイニーズ・ミュージック」扱いですから(笑)。ところが、そのバップがアンダーグラウンドでじわじわと人気を伸ばしていって、もう少数派のものであるっていうふううに考えることが無理になってきたところで、アメリカのメディアはこれに「モダン・ジャズ」および「クール・ジャズ」っていう名前を与えてですね、当初はスウィング・ミュージックに対立するものと見なされていた「バップ」を、以後、「ジャズ」の正統を担う存在として、アメリカの音楽史のなかに組み込んでいくことになります。

 「バップ」とか「モダン・ジャズ」になるためには、チェット・ベイカーとかデイヴ・ブルーベックとかっていう、極めて白人的にバップ・スタイルを消化したミュージシャンの存在を経由する必要があった、ということです。

 

東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・歴史編

東京大学のアルバート・アイラー : 東大ジャズ講義録・歴史編

 

  なんでもいいが、北海道も今日と明日は暑くてかなわない。34度、35度といった気温で、夕方も思ったほど涼しくならない。熱帯夜ということはないだろうが、年に数日あるかないかの、寝苦しい夜になるだろう。

 生活を切り詰めるのはいろいろ工夫の余地があり、たとえば嗜好品を止めるというのはもっとも有効な手段だ。院生のころ、寮で一緒だった工学部のすずきさんという院生が、「ビールを飲む人は財布の減り方が速いそうですね」と言っていたのを思い出すが、ビールをとっくにやめた今も、代わりにノンアル飲料をがばがば飲んでいた日には千円札がどんどん飛んでゆく感じだ。だから、これも、完全にやめずとも、ほどほどにしておこう。

 札幌での夕食の席で、お茶のたぐいは何がおいしいかという話になり、そのときは感銘を持って聞いていたはずが、今ここに書き出そうとするとあまり思い出せない。カモミール茶というお茶の話だったような気もするし、大学の非常勤研究員室の外の談話用のテーブルには、また別のお茶のティーバックの袋があった気もする。

 水出しコーヒーというのが自分としては気に入っているのだが、地元のスーパーなどで置いてくれないので、常時飲むというほどに至っていない。むろん通販で簡単に取れるが、通販もちょっと油断するとえらい浪費のもとになる。ノンアル飲料を止めるために、かわりになにか飲もうというのであって、それがまた浪費につながってはなんにもならない。

 こんなに暑いのも、むこう数日だけのことだろう。あとは30度に達する日がこの夏何日あることか。北海道の27度、28度は、湿度が低くて、内地の人には天国みたいなものだ。いつだかまだ勤めていたころ、その地にしては暑いという日があったけれど、研究室の窓を開けていると、キャンパスで開催中の学会に来た九州訛りの教授らしい人が、「なんにも暑くなかですよ。こんなにさわやかではなかですか」と言っているのが聞こえてきたことがあった。

 洋服店でズボンをひきとる。


Charlie Parker - Koko