Green Fields~7月あたま、冬の寒さのことをすでに考えている
死んだようにといえば、帯広の冬場の「しばれ」は一様尋常ではなく、週一度の朝礼のときも、あちこちで、バタンバタンと音がした。体の弱い子供や粗末な靴下しか履いていない子供が寒さのために気絶するのである。私はといえば、ふと気が遠くなるときが何度かあったが、どうにか耐えた。というより、気が遠のく一瞬の物音のしない静かな世界、それが私にとっての帯広だったのであろう。
ここを引いておきたくて、何度か書庫を探したけれど、この本は二階の書棚にあったのだった。
ある人によれば、これは話を「盛って」いるんじゃないか、ということになるけれど、北海道在住者のぼくとしては、戦後すぐの帯広ならあり得た話かも、とも思う。
メモ代わりに。
ブラザーズ・フォーは、就職して一年目に、研究室のラジカセにヘッドフォンを差して繰り返し聴いていた。
Green Fields - Brothers Four (CD Quality)