ジャンゴ~英国の選挙結果のことを英語で読みつつあれこれ
May tries to soldier on, find allies
『ジャパン・タイムズ・オン・サンデー』6月11日号、一面がこれ。soldier onは carry on doggedly, persevere≒「頑張る」。英国の総選挙でテリーザ・メイの保守党が過半数割れ、政権運営が難しくなったことはTVでとうに報じられているけれど、記事で読むといろいろわかる。緊縮財税が若者層に嫌われたことが今回の負けに通じ、メイは北アイルランドの地域政党DUPとの連携を模索するが、
Cutting a deal with DUP,which won 10 seats, may not be straitforward. The party's opposition to abortion and same-sex marriage places it at odds with modernizing Conservatives.
DUPは同性婚や妊娠中絶に反対しているため、保守党を近代化することとは相いれない、という。
他の記事では今回のメイ首相の乾坤一擲の勝負の惨敗をMayhemと表現する。
mayhem ▶noun[mass noun] violent or extreme disorder; chaos:
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リーダースには「大混乱」とあるが、これと首相の名字Mayをかけているわけだ。
ずいぶん昔、森喜朗が首相だったころ、政権が死に体と化した時、やはりどこかの英語メディアはMori-bundと表現した。
moribund ▶adjective (of a person) at the point of death:
■(of a thing) in terminal decline; lacking vitality or vigour:
これもうまい表現だと思った。
ついでに「乾坤一擲」とは
けんこん・いってき【乾坤一擲】運命をかけて大勝負をすること。
ローリング・ストーンズ「ダイスをころがせ」は、むかし、『メインストリートのならず者』に入っているのを何度も聴いたが、売っちまった。マラルメのことはぜんぜん知らない。
なんでもいいが、チャーリー・バードって、ほんといいギターを弾くなあ。これさえあればあとは何も要らんという初夏。