俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

ぼくは通訳案内士の資格は持っていない~「背徳のスウィング」を歌っていたバンドはどうしているか

www.huffingtonpost.jp

 昨日の新聞に出ていた。

 お金を取って外国人の通訳ガイドをするには通訳案内士という資格が原則として必要なのだが、その規制を緩め、資格のない者にも業務をみとめようという話。

 まだ「通訳案内業」という名称だった時、一度、試験の申し込みはしたことがある。ロシア語のね。申し込みが春で、たしか新学期前だったので、何冊ものメモ帳にロシア語新聞から拾ったいろんな単語や言い回しをメモし、受ける気満々だった。だけど、新学期が始まっちゃうと何やかやの業務の波にのまれてそれどころでなくなり、受けにも行かなかった。

 その後、語学検定のたぐいを受けたりして、英語なら語学そのものの試験は免除で受けられるけれど、もうロシア語でも英語でも、この資格を取ろうという気はほとんどない。いや、資格の一つとして持っておくのも悪くはないとは思うのだけれど、自分が通訳というものにつくづく向かないのはあまりにも明らかだ。

 通訳で食べている人たちは、概してみなタフで、細かいことにいつまでもくよくよしない。先日もBSの料理番組か何かを観ていたら、スペイン人シェフと日本人の料理人とがすし店で新鮮なネタを堪能するかたわらに一瞬映っていたのは、外見で人を判断するわけじゃないが、気の強そうな顔立ちの40代くらいの知的な感じの女性で、あそこに座っていたということは通訳さんだろう。

 ただこれはぼくが今さら取る気はないということであって、文学部の大学院生などが、就職難のための自衛策として通訳の資格を取っておくのは、たいへん有効だと思う。むしろそっちをおもて芸するくらいのほうが、場合によっては学職への近道ということも、これから増えていくのではないか。

 新聞記事も、捨てないうちに切り取っておこう。

 これ、マキシ・シングルを持っていた。ヒットしなかったけれど、繰り返し聴いたころが懐かしい。語学なんて、もう一生縁がないと思っていた、サラリーマン時代。


ダンガンブラザーズバンド  背徳のスウィング