俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

フルートを吹くとすっきりするという件

 対日交渉をする際、どのような言語を使うべきか、ペリーは、むろん調査ずみであった。「プレブル号」のグリン艦長からは、長崎に妙な発音ながらも英語で話すことのできるモレアマ・エイナスカ(森山栄之助)という通訳がいることを聴取していた。が、それはモレアマ一人だけのことで、一般には貿易を許されているオランダと中国の者たちと会話をかわす世襲通詞の集団がいることを知っていた。

 

新装版 海の祭礼 (文春文庫)

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 話はぜんぜん違うのだけれど、苦境にある人にアドバイスをするのは本当に難しい。 

 ただ、心に残る救いのことばをかけてもらった経験はぼくには何度かある。いや何度「も」だろうか。

 後輩の女の子は、フルートを吹くといいですよ、と教えてくれた。何かフルート奏者の団体の事務か何かのアルバイトをしていて、その関係でちょっとやってみたら、フルートの演奏には肺活量が必要で、腹に力が入って、相当の腹筋の運動にもなる。練習をやると汗もかくし、すっきりしますよ、と言って、それだけだったんだけれど、そのときのことはずっと忘れずにいる。

 ぼくは譜面が読めないので、けっきょくフルートも触ったことすらないけれど、苦しい時は、そのことを思い出す。

 今日はそのことだけ書いておこう。

 マイ・ペース「東京」は、生で見たことがある。誰かの前座で、当時もう二人組になってしまったこのグループが出てきて歌った。遠い昔。


マイ・ペース 「東京」 2016 8 5 MPEG 4