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俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

春の嵐の日の夢に出てきた「ミスティ・トワイライト」

 神近女史は下井草のこの番地に住んでゐなかった。 その頃は無論のこと、現在も住んでゐない。神近さんは強力な左翼の闘士だから、警察の目を逃れるため、出版社などに知らせる住所は適当に出まかせを言っておくのだらう。その証拠には、下井草一八一〇神近市子様宛の郵便物は配達夫が私のうちに届けて来るが、たいていそれは商品見本や宣伝用の新刊書の広告などに限られてゐた。神近さんの知り合ひらしい人からの郵便物は一つもない。知らない人たちは文藝春秋社の「文芸手帖」を根拠にしてゐたらしい。

 

 

荻窪風土記 (新潮文庫)

荻窪風土記 (新潮文庫)

 

  電子辞書には英和辞典、英英辞典などのほか、百科事典も入っている。これを使わない手はない。なるほど。ということで、猛烈に引いている。

 すると、ソ連史のことも、いろいろ発見がある。スターリンソ連共産党書記長だったのは周知のとおりだけれど、フルシチョフになると書記長ではなく第一書記という呼称になる。これは、フルシチョフが集団指導体制を採用したから、となんとなく思いこんでいたが、どうもスターリン死去(1953年3月)に先立つ52年に「政治局」が「幹部会」に変更されるということがあり、それと同時に「書記長」は「第一書記」と呼称が変更になったらしい、とわかる。66年にブレジネフが政治局、書記長といった呼び名を復活させたという。

 しかし、それ以上くわしいこととなると、電子辞書ではわからない。ぼくんちにあるような文献を見ていても限界がある。ちなみに以下の本では政治局→幹部会の変更のことは触れてあるが、書記長→第一書記という呼称の変更に何の意味があったのかまでは書いていない。

 

スターリン - 「非道の独裁者」の実像 (中公新書)

スターリン - 「非道の独裁者」の実像 (中公新書)

 

  それにしても、百科事典はすばらしい。ここまでわかっただけでも大収穫だった。

 そうそう、「神近市子」という名も、百科事典を引けばばっちりわかる。以下の本、投げ売りされているので注文してみる。

 

女性思想史―愛と革命を生きた女たち (1974年)

女性思想史―愛と革命を生きた女たち (1974年)

 

  ぼくはとりたてて左翼思想の持主じゃないが、ソ連を舞台にしている本を読んでいると、知りませんでしたではいろいろ支障がある。ずっと昔、ソ連政治の授業なども取る機会はあったけれど、そっちは来年、まずは語学を、と思っているうちにその先生は転出されてしまった。大学院に入ってからもいくらでも機会はあったように思うけれど、上のような疑問を気軽にぶつける相手がいないという点で、ぼくは友だちが少ない≒世渡りがうまくないんだろうな。

 というわけで、どろなわ式の勉強が続く。

 今朝はいったん夜明け前に起きてCNNを見て、それから仮眠。夢を見た。もう営業をやめた小さな商店の二階が貸し間になっていて、そこに住んでいる夢。そして、なにやらやたら色っぽい気分で麻倉未稀「ミスティ・トワイライト」を聴いている。しかし、その歌詞が「わたしの作った巻きずし、あなたに食べさせたかったわあ~、アハン」とか、やたら所帯じみていて、何だこれ、と思ったら自室でぐーぐー寝ていたのだった。


麻倉未稀       ミスティ トワイライト