ブローティガン『アメリカの鱒釣り』~HDDをSSDに交換すればこのパソコンはもう少し長く使えるかも
豊崎 わたしが好きなのは「アメリカの鱒釣りテロリスト」。六年生の連中が一年生の背中に、白墨で「アメリカの鱒釣り」って落書きしまくる顛末が描かれているんですけど、〈わたしたちは、この一年坊主が背中にアメリカの鱒釣りと書きつけられたまま立ち去るのを眺めていた。なかなか結構な眺めだった。一年坊主の背中に白墨でアメリカの鱒釣りとあるのは、なかなかぴったりして感じもよかった〉、こういうくだりを読むと、村上春樹と高橋源一郎の作家としての出発にあたって、ブローティガンという作家がいかに大きな影響を与えたかがわかりますね。
- 作者: リチャードブローティガン,Richard Brautigan,藤本和子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/07/28
- メディア: 文庫
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こんなこともこの本に教えてもらうくらい無知である自分。文庫でもいいし、キンドルでも売っている。宿題が増えるばかりだ。ブローティガンのことは、出戻り大学生だったころに耳にしていないはずはないが、今の今まで読まないままだ。これでアメリカ文学のことを語っていたんだから、自分の無学が怖くなる。
デスクトップのコンピューターの方が、買ってからまる五年経ち、そろそろ次をどうするか考え始めているのは、先日来書いているとおり。
少しグーグルで検索をすると、パソコンの寿命とはほぼハードディスクの寿命だから、これを早めに交換することでパソコン自体はもっと長く使える、といったことがわかる。
実際にぼくの使っているのとほぼ同型のマシンのハードディスクをSSDに取り換える手順を書いたブログなども見つけられる。ある種のソフトを使い、USB経由でSSDにHDDを丸ごとクローンコピーし、パソコン本体を開けてHDDを取り外し、SSDを固定する。あるいは固定せずに宙ぶらりんのままという例も見られる。できなくはなさそうだ。
ただし、こうした改造のたぐいはすべて自己責任でおこなうのが常識だろう。よほど手馴れていないと、簡単には踏み切れない。SSDを買ってソフトでクローンコピーするところまではできそうだけれど、ドライバーで本体を開け、HDDを取り外し…というのはやったことがない。その作業だけパソコン修理店にやってもらう…としても結構なお金を取られるだろうし、かといって何の保証もないことには変わりはない。
コーヒー店で英字新聞を読むが、たんなる語学の勉強でひと冬終わってしまったことに愕然とする。本業と思い定めた方面は、手つかずの本の山。難問山積。
CNET How To: Replace your computer's main hard drive with an SSD