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俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

花咲く乙女よ穴を掘れ~サローヤンを一日で読めるかと思ったが

[…]外国語の本を読むときの永遠の問題は「コツコツ辞書を引きながら読むべきか、それとも辞書をなるべく引かずに流れをつかむよう心がけるべきか」である。ひとまずの個人的な答えは「両方やってみた方がいい」。読んでみて、この本はわりとやさしい、と思ったら後者、ちょっと大変、と思ったら前者、というふうに分けるのがいいと思う。

 

大学生になったら洋書を読もう―楽しみながら英語力アップ!

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  拾っておく。柴田元幸さんのエッセイから。この一節があったから、この本は手に取った甲斐があった。

 ぼくは「辞書をなるべく引かずに流れをつかむ」といったことは、よほど語彙がやさしく、筋を読み切れる本じゃないとやらないようにしているが(ほとんどないが)、これは人の気質にもよるので、それができる人はどんどんやったらいい。

 今朝は未明に目覚めて、ずっとサローヤンを読んでいた。やさしいからどんどん読めてしまうが、それでも辞書は引く。pianolaなどという単語は確かに前後から意味が推測できるのだが、それでも「自動ピアノ」であることを確認した。お前、足を引きずっているが、どうしたんだ、という箇所では、ちょっとligamentをひねったんです、と出てくるが、これも引く。「じん帯」。なるほどね。linimentでもあてときますよ、というのは「リニメント剤、塗布剤、擦薬」。

 外国語の本が一日100ページ読めた、という日が、年に数回ある。つまり、こんなに長く勉強してきて、年に数回しかない。今日はそんな日。きっかり100頁読む。それにしてもThe Human Comedyというのは、ダンテのDivine Comedy=神聖喜劇神曲をもじったものなんだろう。大西巨人の大長編『神聖喜劇』は、書棚に並べてある。一巻だけは読んで、残りはこれも宿題だ。そういやあ、『失われた時を求めて』を読むのは(とうぜん邦訳ね)、いつになるんだろうか。研究室の先輩にあたる人は、骨折で入院していた時に読破した、と教えてくれた。

 ともあれ、ダンテの『神曲』の、comedyのこの語釈がむかしから謎で、リーダーズを引くと「喜劇」のほかに「人生劇《悲喜の両面から人生の真相を描いた作品》」とあり、オックスフォードを引くが、電子辞書版は簡略過ぎてそこまで載ってない。オンラインの英英のほうだと、それらしい意味が載ってるが、どうも「人生劇」とまで訳せるような用例がない。やはり、イタリア語を引かないとその機微は分からないのか。

 今日は強風で、体感温度が寒かった。それでも、日差しはもう真冬じゃないなと感ずる。秋にベストを買って、着やすいのでもう一着買い、ひと冬、それを着て過ごしたことになるが、セーターより楽。これにネクタイ、ジャケットに帽子で、いつもの職業不詳スタイル。

 昨日、よせばいいのに迷彩色の小さなリュックをリサイクル店で買ってしまう。千円もしなかったので、つい買っちまった。包装せず、そのままタグを切ってもらい、タブレット端末の入ったケースを放り込んで使い始めた。図書館に本を返しに行くときなんか、このリュックでいいんじゃないか。

 20年以上前に古書店で300円で買ったサローヤン、実は一日で読めないかと思ったのだが、さすがに無理そうだ。明日か明後日読み終わる。ここ数年、冬は、簡単なものでいいから洋書というか原書というかをげっぷが出るほど読みたくてたまらない。本は逃げていかない。あせらず。

 ムーンライダースのこの曲は、ぼくは知らなかった。会社勤めをしていた時、先輩が酒を飲むたびにこの曲を歌い、「お前が教えてくれたんじゃないかこの曲」と言うのだったが、そんな覚えはないので、よく似た誰かとまちがえていたのだろう。

 

人間喜劇 (ベスト版 文学のおくりもの)

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The Human Comedy

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A Study Guide for William Saroyan's

A Study Guide for William Saroyan's "The Human Comedy" (Novels for Students)

 

 

 

神聖喜劇〈第1巻〉 (光文社文庫)

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神曲 地獄篇 (河出文庫 タ 2-1)

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失われた時を求めて〈1 第1篇〉スワン家のほうへ (ちくま文庫)

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moonriders  花咲く乙女よ穴を掘れ 【LIVE.1992】