ワン・ノート・サンバ~かつて豪州には8メートルのトカゲ、人間より大きな鳥がいた
Humans exterminated an array of weird and wonderful Australian creatures within only 4,000 yoeas of arriving on the continent, according to a recent study that shifted blame away from climate change.
Before the arrival of homo sapiens, Australia boasted 450-kilogram kangaroos, wombats weighing as much as a rhino, 8-meter lizards,larger than human birds and car-sized tortoises.
More than 85 percent of Australia's big mammals, birds and reptiles were extinct "shortly" after our species appeared, a team of scientists reported in the journal Nature Communications.
'Japan Times On Sunday', January 29, 2017.
興奮するなあ、と思いつつ読む。オーストラリアにはかつて8メートルのトカゲ、クルマほどもあるカメ、450キロのカンガルー、サイほども大きいウォンバットがいたという。それらは気候変動で絶滅したとされていたが、どうもそうではなく、4500年前、ホモ・サピエンスがオールトラリアにやってきて"overkill"[乱獲」したせいではないか、という研究結果がでたという、そんな記事。
子供のころ、ぼくは見ていなかったが、新生代の人類が主人公のアニメのようなものがあったはずだ。それにはティラノザウルスが登場する、と同級生から聞いて、科学的にはあり得ない、と思ったのを憶えている。中生代の生物である恐竜が新生代にいるわけはないから。
ところが、上の記事ではたった4500年前まで、オーストラリアには8メートルのトカゲ、クルマほどもあるカメ、というのがいたらしく、もちろんそれは恐竜じゃないが、人類史の時間のスケールと古生物学の時間のスケールがそこらへんで重なる部分があるように思えて、なんだかとても面白いのだった。
考古学と古生物学はもちろんまったく違う。しかし、絶滅した動物のことを考えるとき、両者は完全に無関係というわけでもないだろう。そこがとても面白い。
*******
ただ、新聞雑誌を読んでいると、ほんと、本が読めない。原書何十冊分の労力を英文紙誌に費やしたことか。本が呼んでいる。今朝は未明に起きて、キンドルの中の原書に取りかかったのだが、ズボラをして勉強部屋に入らず、布団の中で読んでいたら、気付いたらくーくー寝ていた。読んでいたのはイプセンだったけど、なぜかとなりまちに山口昌男が来て講演する夢を見ていた。生前の山口先生は三回ナマで拝見したが、質疑の時間もないような講演だったので、じかにお話しできなかったのが心残りで、それで今でもそんな夢を見るのだろう。
お日さまが出ず寒い一日。朝の冷え込みは緩かったのだが。一月があと一日のこっている、そんな夜に、ブラジルのサンバとジャズ専門局を聴く。国際政治のニュースは気が滅入るものばかり。こういうのだけ聴いてたいよ。いろんな意味で、早く春になれ。