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俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

いそしぎ~語学徒生活が堰を切ったような多読に移行するのもよい

Referring to the large number of Australian visitors to Niseko and other ski resorts in Hokkaido, Abe said, "I'd like to enjoy skiing in Niseko with Prime Minister Turnbull someday."

'Japan Times On Sunday' January 15, 2017.

 グラーニンの『恐怖』は読みやすかった。すっかり興奮したが、さて、札幌へ行ってる間に来ていた『ジャパン・タイムズ』日曜版、手つかずで、かれこれ一週遅れになってしまうので、せっせと読む。

 この号は、札幌に行ったとき、デスクを与えられていたセンターで、例によってコピーを取りに上がっていった五階のコピー機の横に、ちゃんと置いてあった。でも、そこで読んでいる暇はないし、帰宅して開く楽しみがなくなってしまうので、手に取らなかったのだった。なにより、あれはその階で働く外国人研究者のためのもの。

 安倍首相がオーストラリアを訪問し首脳会談をやった記事だけれど、その折にニセコの話が出たという箇所。スキーが好きな人らから、ニセコのオーストラリア人の多さは聞いてはいたけれど、先日、NHKのローカルで報道されていたのを見ると、やや過熱気味の好景気なのだそうな。

 おととし、本州行きの前日、千歳のホテルに一泊した時、そういう白人男性とホテルで出くわした。おそらく帰国の途に就く途中だったのだろう、明日は雪で成田行きが飛ばないや…とぼやいていたので、いや、大丈夫だろう、と言ってあげた記憶がある。

 外国人観光客が増えるのはいいことだけれど、北海道ではまだルールや慣習の形成途上という面もあるのだろう、大学の学食でも、中国人らしき一家がテーブルを占領して料理を並べて…ということがあるらしい。あそこは思い切って、生協が観光部でも立ち上げて、中国人留学生をバイトに雇うなどしてインバウンドビジネスをやればいいんじゃないかと思うが、生協の定款などでは、それは無理なのだろうかね。いや、その程度のことは、もうとっくにやってるのか。

 真冬の遠出はやはり体力的にきついと感じ、街歩きもろくにしなかった今回の札幌行き。この時期の札幌って、やっぱり大学院入試の思い出が強烈で、今はなくなった小さなビジネスホテルの部屋から真向いの広大なキャンパスを眺めて、こんなところ入れるのだろうか、と思っていたあの夜が懐かしい。あのときからわずかしか成長していない自分。たまたまロシア語の中編小説を三日で読んだ、しかし、グラーニンは読みやすかったせいもあるからなあ。

 この話はいつか書いただろうか。上記の宿のすぐ隣が新古本店で、あのとき↓これを買った。そのときかすかに、これから露文の大学院に行こうとしている自分が、こんなものを読んでいる余裕はあるのか、という思いがうずいた。ずっとそのことで悩むことになるのだけれど、それはまあいい。この本は、院生時代には読めず、10年くらい前にようやく読んだんだっけか。この書影だと分からないけれど、ぼくの買ったのは、渋い素敵な熟年女性の写真をあしらった表紙で、大切な大切な冬の思い出だ。

 語学徒の冬学期というのを忘れないようにしたいが、基礎訓練もさることながら、なし崩し的に、堰を切ったような文献読破に突入するのもそれはそれでよい。あの人も、この人も、みんながとっくに通り過ぎた道だ。希望を持とう。

 

Good Morning, Midnight (Pocket Penguins)

Good Morning, Midnight (Pocket Penguins)

 

 


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