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俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

恋するために生まれてきたの~B・ラッセルを読み終わり、関係ないがCCガールズなど思い出している冬の日

If you are kind to your brother because you are fond of him, you have no merit; but if you can hardly stand him and are nevertheless kind to him because the moral law says you should be, then you are the sort of person that Kant thinks you ought to be.

 

Russell's Best

Russell's Best

 
Bertrand Russell's Best (Routledge Classics)

Bertrand Russell's Best (Routledge Classics)

 

  寒い一日だが、日中は日が出るとわりとうちの中がぽかぽかなので楽。大雪に見舞われている地方はこうはいかないだろう。

 今朝はよく寝たなと思ってすきっと起きたらまだ三時台だったが、かまわず起きて、昨日、おとといのラッセルの本の続き。『ラジオ深夜便』ではキャンディーズ「やさしい悪魔」、松崎茂「愛のメモリー」が流れていた。ふと久々にオーネット・コールマン『オン・テナー』聴く。アナログ盤、スピーカーがバリバリ鳴るようで面白い。

 夕食後、またB・ラッセルの本手に取り、読了。うすい本だから、三日で読めたが、けっこう単語は引いた。語彙がわかれば、構文が取れないというところはない。一気呵成に読める。流れるような論理で、なおかつ読みごたえがずしりと来る。これを二〇歳くらいの時に読んでれば、英語の道に進んでも大丈夫かな、というくらいには思うだろう。

 B・ラッセルといえば、最初の大学に入ったころ、『人類の知的遺産』という講談社の評伝のシリーズがあって、その「ラッセル」の巻が生協の書籍部でベストセラーです、と教授の誰かが言っていたのを思い出す。これはもっぱら先生たちが注文して買っているという意味合いで、大学の教職員というのは仕事をしながらそうやって自分の教養を高めることができて、何とうらやましい身分だろう、くらいに思っていた。

 で、今日読み終わったこのペイパーバックは、その時じゃない、二つ目の大学に行ったときにどこか古本屋で買ったのだ。そういう古本って、たいていは、最初の数ページに書き込みがあったりして、前の持ち主が読んだ跡があるものだけれど、これはまっさらだ。上の文章は、倫理にまつまる断章を集めた章の中の一文の抜粋。カントなんかぼくはきちんとお習いしたことはないが、なんとなくカントの哲学の中で「当為=ねばならぬ」という考え方が占めている位置の大きさがわかったりする。

 ぼくは人の好き嫌いが顔に出てしまうタイプらしいから、上のような一節ははっとなって立ち止まりたくなる。好悪の情で人に対する接し方が知らず知らず変わってしまう。これは、完全になくすことができるとも思わない。しかし、過去を振り返って、不和の種をまいたのは相手ではなくこちらのそうした態度ではなかったか、と思える苦い思い出もいくつかある。上の一節などにぶつかると、思い出がよみがえり、うわあ! となってしまう。

 それにしても、何度も読み返したくなるいい英文だなあ、とため息が出る。知らず知らずページをめくって読み進んでいた。これで、まがりなりにも今年二冊目。『TIME』も来たし、そっちも読まねばならないが、本を読み切った時のすっきり感はまた格別。これがある限り、生きることはさびしくもないしヒマでもない。

 そうそう、これを古本屋で買った頃って、CCガールズがTVに出まくっていたころだ。岡本夏生とかも。キャンパスにもあれほどではないが、それ風を目指している感じの女子たちはいたような気もする。「イケイケ」などと呼ばれていた。で、一緒に映画を見にいくお連れさんをしてくれていた子が、「ほんとはああいうのが好きなんでしょ」的なことを言っていた記憶もかすかにある。

 藤森夕子のようなおねえさんたちは、いつの頃からか目にしなくなっていた。最後に見たのは、上司である教授たちにつれられていったちょっと高いスナックのようなところだったか。話の輪にはいれず、水割りをドンドン飲んでいたら、「このひと強いのよ」とお姉さんたち同士で呆れていたっけ。

 今は酒も飲まないし、お連れさんも、いつのまにかいない。でも、CCガールズのDVDボックスというのは、ノンアル飲料をどっさり用意して、部屋を暗くして、一回見てみたい気がする。ちょっと高いな。アン・ヴォーグでもいいが、CDの山の中。

 

人類の知的遺産〈66〉ラッセル

人類の知的遺産〈66〉ラッセル

 

 

 

C.C.ガールズ DVD BOX

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C.C.ガールズ / 恋するために生まれてきたの