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俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

てんぷら★さんらいず~やっぱり英字新聞を読んでいるお正月

これから吾輩は例のとおり「スタンダード」新聞を読むのだ。西洋の新聞は実にでがある。始めから仕舞まで残らず読めば五、六時間はかかるだろう。吾輩はまず第一に支那事件のところを読むのだ。今日のには魯国新聞の日本に対する評論がある。もし戦争をせねばならん時には日本へ攻め寄せるのは得策ではないから朝鮮で雌雄を決するのがよかろうという主意である。朝鮮こそ善い迷惑だと思った。その次に「トルストイ」の事が出ている。「トルストイ」は先日ロシアの国教を蔑視するというので破門されたのである。天下の「トルストイ」を破門したのだから大騒ぎだ。ある絵画展覧会に「トルストイ」の肖像が出ているとその前に花が山をなす、それから皆が相談して「トルストイ」になにか進物をしようなんかんて「トルストイ」連は躍起になって政府に面当てをしているという通信だ。面白い。

 

  「倫敦消息」の一節。イギリス、行きたかったのは行きたかったが、たとえ一か月いたとしたって、漱石の留学の百分の一も経験したことになるかどうか。明治三十年代、母国からの為替と郵便だけが頼りの、ずいぶん心細い在外研究だったろう。

 新聞について述べているのがやはり面白いのだけれど、「支那事件」は明治33年(1900年)の北清事変を指すようだ。日露戦争前夜のロシアの新聞の論説で述べられていることがあまりになまなましい。やがて日露は激突するが、その後、漱石は『三四郎』で、汽車の乗客の老人に、大事な子供は徴兵されて戦死し、物価は上がり、戦争は何のためにするのかわからない、と言わせている。

 『ジャパン・タイムズ』日曜版届き、今回は新年号で36ページあるが、半分くらい読む。イアン・ブレマーが論説を寄せていて、そこから読んだが、

Trump will need friends in the international arena, and Abe is better suited than most to offer that friendship.

と書かれていて、ほう、となる。昨年の別の論説では、安倍のトランプ会見はさんざんな書かれようだった。ただしジェフ・キングストンという人の'Counterpoint'という論説では、安倍プーチン会談が

Abe has no card to play and thus has to rely on Putin's goodwill. 

Good luck with that.

と、バッサリ切って捨てられている。

 マイケル・ホフマンという人の'Japan and the world enter a long night of 'post-truth''という論説では、こんなくだりがある。200年まえの産業革命では敗者の抵抗はむなしかったが、

But something happened this time around that didn't in the Industrial Revolution. Stragglers now have power they didn't have then ━ bombs, planes and the Internet, in an addition to the vote.

 straggler は前にも書いたが「落伍者」。struggleではなくstraggle「はぐれる」からくる名詞だ。敗者は今では自爆テロもやるし、飛行機を乗っ取って摩天楼にも突っ込むし、インターネットもあるし、何より彼らは有権者、という。この記事が書かれていた時はまだ、イスタンブールの元日の事件は起きていないわけで、背筋が寒くなる。

 読みごたえのある論説がいくつも読めて、こういうところが活字メディアの良さだ。しばらく読み続ける。

 エスペラントはまったく気まぐれに教科書を取り出して見ているというだけで、たまたまあの教科書が異様な熱をはらんだ記述に満ちているけれど、寄り道は、まあしないほうがいいな。ロマンス諸語の語根がマスターできるかもしれない…って、英語力に厚みをつけるためならじかにラテン語、でなければフランス語、スペイン語をやった方がいいだろう。他のことに飽きたら手に取って見る、くらいにしておこう。

 

スペイン語とともに考える英語のラテン語彙の世界 (開拓社言語・文化選書)

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フランス語・イタリア語・スペイン語が同時に学べる本

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フランス語・イタリア語・スペイン語が同時に学べる単語集

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てんぷら★さんらいず