待つわ~unctuousは「あぶらギッシュ」でいいんじゃないか
unctuous ▶adjective 1 excessively flattering or ingratiating; oily:
2(chiefly of minerals) having a greasy or soapy feel:
- 作者: Angus Stevenson
- 出版社/メーカー: Oxford University Press, USA
- 発売日: 2010/08/01
- メディア: ハードカバー
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これは、語義の1の中に「油のような」「油の多い」と、「さも感動したような」というふたつのことが同居しているのが面白く、「とってつけたような」というのをどう訳すか考えていた自分としては、「さも感動したような」というのが大いに参考になる。と同時に、ネオロカビリーバンドのブラックキャッツをいまだに愛するぼくは、「ポマードでべたべたの」も、これで訳せないかと考えるのだが、こっちは用例を見る限りピタッと来ないみたいだ。オンラインの辞書のほうも引いとくが、
it took floods of drink to wash down these unctuous and heavily flavored courses — Silas Spitzer
「これらのギトギトで味付けの濃いコース料理を流し込むには浴びるほどの酒が必要だった」。ああそうか、これはむかしよく若いやつらが言ってた「あぶらギッシュ」じゃないか。
こないだ紹介したニューヨークの「ベラーさんのご近所」のサイトのエッセイを読んでいて出くわしたのだが、その際にはニューヨークのピザ屋のあんちゃんの髪のことをこう形容していたのだ。で、てっきりそういう油でテカテカのヘアスタイルを思いうかべて読んだのだが、あれは髪の質がなめらかという、その程度の意味に過ぎなかったのだろうか。
昨夜、ラジオつけて寝たら完全に寝入ることができず、4時ごろには布団の中で起きたまままたラジオを改めて入れ直し、半端な徹夜状態になってしまった。で、夜が明けてから寝ようとしたら、こんどはNHK-FMが面白くて仕方ないのだ。が、このときは半分眠った状態で、その半覚半睡の夢心地の中で、特別番組に片山杜秀氏が出てきて戦後の子供の歌についてとんでもない博識を披露していた。これは夢じゃないよ、片山氏が出演していたのは本当だ。日本の作曲家らが童謡などの子供向けのジャンルを主要な活躍の場にしていたことを知ったが、細かいことはよく覚えていない。他に谷山浩子、栗コーダーなどの出演。
谷山さんの曲の、清冽な美しさ。「みんなのうた」のものか。あれが、ずっと耳の奥で鳴っている。動画探すが、うまく探せない。で、これ、貼っとこう。中島みゆきと仲いいんだな。ふたりとも、たのしそう。