俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

十二月の雨~自主的な語学徒はやたら手を拡げる悪癖をがまんしている

provenance n .[U] 《FORMAL》 the place where something originally came from ♦ a rug of Iranian povenance

 

ram v. 1 [ I always + adv./prep., T] to run or drive into something very hard ♦ The driver lost control and rammed into a car waiting at a stoplight. ♦ Hancock tried to ram the police car. 

 

foible n. [C usually plural] 《FORMAL》 a habit that someone has that is slightly strange or silly ♦ Her act is full of funny observations on human foibles.

 

badger v. [T] to try to persuade someone by asking them something several times; PESTER [badger sb to do sth/badger sb into doing sth] ♦ Suppliers say they have to keep badgering the company to pay its bills.

 

sediment n. [C,U] solid substances that settle at the bottom of a liquid ♦ sediment in the wine

 

 

Longman Advanced American Dictionary (3E) Paperback & Online

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  もう当地はとうに冬であり、昨日のうちにカレンダーを一枚はがして、ああもう12月か…程度の感慨ではあるが、その12月の最初の日が雨になり、「十二月の雨」と言えばユーミンだよなあ…と、さっきからiPod touchでは『ユーミン・ブランド』が鳴っている。

 子供のころは12月に当地で雨、ということは、一回か二回あった程度ではないだろうか。たんに生まれたばかりの子供だからその経験が少なかっただけなのか。やはり、少しだけ、冬が暖かくなっている気はする。

 自主的な語学徒生活、二か月続いている。あとひと月続けなければ、語学の勉強など、集中してやったうちに入らない。

 カストロの死には感慨があって、かつて中南米の政治経済や文化に興味をもって、スペイン語のリンガフォンを取り寄せたことがあったが、あっけなく挫折。たしか山本哲士さんという社会学者がメキシコ修行して信州の大学におられたとか、そんな時代だ。だから、今週も、茶の間にいつのころからか出しっぱなしのスペイン語の自習書に猛然と取りかかるところなのを、すんでのところで我慢し、英語とロシア語をやっている。

 昨夜は昨夜で、BSの名曲探訪のような番組で「オー・シャンゼリゼ」を特集していた。あれは実はイギリスのバンドが唄った原曲があるというが、かかわったアーティストたちそれぞれの「オー・シャンゼリゼ」があり、面白かった。フランス語の参考書も、二十数年前からずっと出しっぱなしだ。こちらも、がまん。

 大泉黒石といえばロシア人を父に持つ大正期のロシア文学者・作家と思うが、黒石もまた、『ロシア文学史』を書くとき、英語とフランス語の二次文献を大いに参照した形跡がある、と川端香男里教授が解説に書いているので、うらやましいなあ。

 

ロシア文学史 (講談社学術文庫)

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 これはネット特有の用語なのかもしれないが、「実家が太い」という表現を目にするようになった。要は、長い大学院生活を経て研究者になるための必須条件が、実家の経済的豊かさだという。研究者になるには、過重なアルバイトをしても壊れない頑健さか、そうでなければ財力が、これはもう必須らしい。私学に勤めたりして、ぼんやりわかるようになったことだが、もっぱらものをいうのは実家の財力だ。

 ぼくなどは、その種のリアリズムには、今でも痛く失望する。いくつもの外国語を身につけるにはよほど早く始めるか、長く勉強するかしかなく、長く勉強するには経済的余裕が必須だという、まさにそのこと。婚約者が働いて食わせてくれた…といった話もたまに聞くが、そのことを得々と語る教授の自慢話のたぐいは、後生だからかんべんだ。

 「十二月の雨」を聴きたくて鳴らしている『ユーミン・ブランド』、「魔法の鏡」も、「あの日に帰りたい」も、「ベルベット・イースター」も、「ルージュの伝言」も、みんな素晴らしい。


12月の雨 ( 荒井由実 ) cover / 歌:takimari

 

ニューエクスプレス スペイン語

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イバン・イリイチ

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