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俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

スキャット・ソング~やはり一度アメリカの大学へ行ってみたかった

  ビジネスの世界でも、会社をゼロから起こすという人は、世間の多くの人が従事するルーティンの仕事が勤まらない、軽率でそそっかしいタイプであることが多い。しかしそのような「おっちょこちょい」な人間が一人もいない社会では、新しいサービスや画期的な新製品、これまでになかったような産業が生み出されることも、けっしてないのである。

 

君に友だちはいらない

君に友だちはいらない

 

  ビジネス書というか自己啓発本というか、そういうもののたぐいだが、こうしたものを読むことを自分に教えてくれたのは、いっとき会社員をしていた時の、上司だったと思う。挨拶や礼儀、ビジネスマナーといったものを身につけろ、ということだったと思うし、結局それができないから自分は社会人としての正道を外れたのだが、今でもたまにこんな本を読みたくなる時はある。

 ただしそのたぐいの本としてはよく書けているこれも、著者が自分の見聞や文学作品、映画などから引いたエピソードをつき混ぜて景気よく華麗に紡ぎあげた物語にすぎない、と冷めた目で読んでいることも確かだ。上に引いた一節も、ふつうの人ができるルーティンワークが勤まらない自分にとっては救いでないこともないのだが、そうした軽率な人間であることが革新者であることの十分条件であるといったうまい話はどこにも書いていない。やはりそういう人間は、うとまれて不遇であることが多いんじゃないだろうか。

 北海道は大雪。夕方のニュースでも言っていたが、北海道だもの当たり前、ではない。11月の初旬のどか雪はやはり早すぎるし、交通にも悪影響を与え、今からこれではこの冬はどうなるのか、と憂うつで仕方がない。

 今日は風邪なのか、頭痛ひどく、語学はやめておくかと思ったが、単語集のおさらいはやっておいた。作業量の決まった勉強は、取り組みやすく、続けると自信にもなる。

 札幌でササラ電車出動、のニュースを聞いて、ササラ電車除雪車→(それに相当するロシア語の名詞)、と置き換えてゆく、こういう作業を常にあたまの中でできるようにならないと、通訳など頼まれても「おうよ」と引き受けられない。人によってはOJT=実地にやっているうちに呆れるほどうまくなる場合もたしかにある。ぼくの場合も、「謹んでお悔やみ申し上げます」とか「シートベルトをしてください」とか、実地で覚えた言い回しもあるが、そそっかしい間違いも数多く、今でも冷や汗が出る思いがする。 

 部屋を暖め、二年前の今ごろ、札幌・狸小路で買ったスイング・ジャズの三枚組中古CDを聴いている。二枚目の10曲目に音飛びがある。それで意気阻喪してあんまり聴いてなかったのだな。しかし、それを補って余りある、滋味あふれる選曲だ。

 ついに行くことのなかった、アメリカ。むろん今から行ってもいいんだが、身分のない人間が、どこかの大学でたとえ一か月でもresearcherとして受け入れてもらえる方法など、あるかどうかも知らず。いや、単なる観光でもいいのだが、書店めぐりはやはりしてみたいし、するとそのための出費も莫大だろう。で、それに比べればこれくらいは…とつい安い洋書を注文してしまう。

 

Kings of Swing

Kings of Swing

 

 


Cab Calloway - The Scat Song (1932)