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俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

打ち上げ花火

 英語の勉強法を尋ねてくる人は、何か魔法のようなテクニックか、そうでなければ特殊な教育システムや教材があるはずだとでも思っているかもしれない。

 もちろん私も、その人の目的によっては、それに適した教材や辞書を推薦することもある。とはいえ、それらは所詮、一種の「ツール」(tool 道具)に過ぎない。ツールを買ったからといって、ただちにその人の英語が飛躍的に伸びることは期待できない。

 

英語屋さんの虎ノ巻 (集英社新書)

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  このあと話題は、よき「師」を見つけなさいという話になってゆく。「師」とは「何を学ぶか」ではなく「どうやって学ぶか」を教えてくれる人、といった話。

 ただ、この箇所を拾っておきたくなるのはやはり、「何か魔法のようなテクニックか、そうでなければ特殊な教育システムや教材」があるはずだ、ふつうの学校ではオトナが意地悪をしてそれを教えようとしないんだ、といった考え方をする若い人が多かったように思うからだ(「多かった」、と過去形にしておくのは、もうぼくは大学で教えていないので、ここ数年の若者気質にはまったく無知だから)。

 ぼくは野球については何も知らないけれども、ずっとむかし、TVの番組で、連続出場記録を持つ大選手が似たようなことを言っていた。プロ野球に入りたてのころには、どこかにエスカレーターみたいなものがあって、それに乗れば一軍の選手になれると思っていた、そうではなく、毎日猛練習することによってしか、実力はつかないのだ、と。

 ただ、今日はこの話題はこれくらいにしておこう。あらためて、少しずつ書く。

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 今日は珍しく映画を見ていたのだけれど、映画と言っても、1999年にフジテレビ系で放映された岩井俊二監督の『打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか』のDVD。

 麻木久仁子が演ずる女教師の白いシャツ姿が、実に明るくて感じがよい。夏休みの登校日の教室で、カーテンを引いて暗くして、アルコールランプで元素を燃やし、花火の原理を説明するシーン。いいなあ。

 もちろん、夏休み中に転校してしまうなずな(奥菜恵)が、浴衣姿に大きなトランクを提げて、山崎祐太演ずる男子ときまぐれに駆け落ちの真似ごとをするシーンとか、花火を〈横から〉見るために灯台まで歩いてゆく男子たちが、好きな女性の名を空に向かって叫び始め、そのうちの一人が「観月ありさ~」と叫びだす、あの有名なシーンとか。石井苗子はなずなの母親役で、根性きつそう。屋台でおでんをつまみに一杯やる蛭子能収は、まだこのころはTVに出始めたばかりで、あの鬼才が、という驚きがあった。最後に残り玉の花火を上げてみせる花火師酒井敏也

 それに、この映画、少しだけ歴史改変の手法がとりいれられていて、奥菜恵のなずなの〈駆け落ち〉の相手がふたとおりありえた、という作られかたなのだ。こういう撮り方は、寺山修司田園に死す』もそうだったような記憶があるが。

 関係ないが、バービーの↓これを貼っておこう。杏子さん元気かな。

 


BARBEEBOYS バービーボーイズ~打ち上げ花火