あたいの夏休み
歴史学は、一つの科学です。そして、科学であれば事実を明らかにしなければならないし、明らかにできるはずですから、歴史学も史実を明らかにするための作法を備えているはずです。その作法に則って歴史家が書いた本を「歴史書」と呼ぶことにしましょう。
これね、他の歴史家さんが「歴史は科学ではなく文学だ」と言っているのをどこかで読んだことがあって、明日あたり、書庫へ行ってみるけれど、それと並べると、感動的なまでの対比だと思ってさ、拾っておく。
人文・社会科学、というけれど、みんなそうなんだ。そうしたものが科学たりうるのか、客観性はどう担保されうるのか、という問題がどこまでもついて回る。社会科学などと言えば言うほど非科学的なものへ踏み込んで行かざるを得ないという背理。そもそもそうした文系の学の岩盤であるところの言葉というものが孕んでいる、定義不可能な先行性。その、総ざらえみたいな議論だな。それがおもしろいんだよ。
けっこう暑かったけど、30℃行くか行かないかで、これで暑いと言ったら東京や埼玉、大阪や京都の人に叱られる。年に一、二度の、老母と二人きりの、外でのバーベキュー。