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俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

After Babel

 四方田犬彦『先生とわたし』[…]を読んだ。著者と師との葛藤を描いた物語なのだが、読了後になんともいえぬイヤな気分になった。あまりにも濃厚すぎる人間関係は、学問に悪影響を与える。これでは勉強にならない。

 大学だって公教育なのである。見所のある一部の生徒だけに高級な教育を授け、そこには深い絆が生まれ、一方で残りのその他大勢を放っておいていいはずがない。ましてや中学や高校だったら、大問題になる。

 どうやら優秀な生徒というものは、教師にとって大いなる喜びであるらしい。わたしにはよくわからないのだが、多くの教師は優秀な生徒を自分のもとに囲い込みたいという誘惑にかられる。場合によっては、嫉妬の対象となって苦しむことにさえなってしまう。

 とにかく、そういうのはやめようよ。

 だいたい生徒に限らず、他人なんて自分の想い通りにはならないもの。[…]

 

ぼくたちの英語

ぼくたちの英語

 

  うんまあ、これもそうで、しかしこの黒田さんにしてからが教え子の英語教師たちと楽しそうに飲んだり、合宿して勉強会をやったりするこんな本を書いているのだから、やっぱり相性のいい生徒・学生がいてくれるというのは、まんざら悪くないんじゃないかな。

 ただ独占欲や嫉妬がよくないのは確かでさ。今手もとにないので要確認だけれど、『先生とわたし』で描かれる英文学者・由良君美も、最初のうちは、四方田さんが宗教学科に進んだり、韓国へ日本語教師として渡ったりする転機のたびに「それはいい」と励ますような、こだわりのない、いい教師なんだよ。その由良教授にしてからが、四方田さんが成長し、留学先から知的興奮にかられて便りをしたりすると、それにまともに答えず、雑誌でさらしもののように公開したり、嫉妬から不可解な言動をとるようになるんだよ。

 北海道は、暑いと言ったって蒸し焼きになるような暑さはめったになくて、今日なんて、空一面にエアコンが効いているような、さわやかな一日。電器店に行って用事を済ませて、帰ってきて、リサイクル店で500円で買った椅子を庭に出して、アイスコーヒーとお茶とノンアル飲料を飲んだ。WiFiが飛ぶ範囲なので、iPod touchでネットのラジオ、いろいろ。


Book Review After Babel