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俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

韃靼人の踊り

 イギリスの日本に対する支援で重要だったのが情報の提供です。イギリスは、ロシア軍がいまどういう状況であるのか という軍事情報をさまざまな形で日本に提供しました。イギリスは一九〇二年、日英同盟を結んだ年に、世界の植民地や主要国との間の海底ケーブル網を完成させています。イギリスは、この事業を実に五〇年かけて完成させました。[…]その結果、ロンドンと世界中の主要都市がほぼ瞬時でつながったのです。当時の海底ケーブルは、電話ではなく、モールス信号による有線通信です。

 しかし、当時としては画期的で、世界が海底ケーブルで全部つながり、情報がほぼ瞬時に世界中どこでも届くようになりました。世界のニュースはいったんロンドンに集まり、そこからイギリス政府・新聞社・通信社の手によって、世界に渡されるという構図ができあがったということです。そこでイギリス政府やマスコミによる情報の加工、情報の操作がおこなわれました。イギリスとアメリカのマスコミは、あきらかに日本政府・日本軍にとって有利な情報を世界に流しました。[…]

 

  これ、このあたり。日露戦争での日本の勝利には、一面では英語メディアの国際世論操作も大きくかかわっている、というふうなこと。たんにイギリスの、というより、英語(とは書いていないがモールス信号でやり取りされていたのは英文だろう)、というところが気になるわけで。今日の日本における英語至上主義と、結局どうつながっているか。

 英国のEU離脱ニュースを見るまでもなく、ひと口に西欧と言ったって、西欧も一枚岩じゃない。英・独・仏、何語を通すかで、同じことを報じても、偏差が生じるだろう、ということはなんとなくわかっていたが、海底ケーブルの話は、初めて読んだ。それを相対化して見られる人が、明治三〇年代の国内外に、いったいどれくらいいただろうか。

 今朝は三時半からやってたが、今年はどうもはかどらない。疲れて、『クラシック・カフェ』聴きながら仮眠。

 


ボロディン オペラ「イーゴリ公」より「韃靼人の踊り」