俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

色彩のブルース

  文献から引用をするときには、カギカッコの形を「 」から『 』に替えないほうが良いと思います。適当に漢字をひらがなに開いてしまうなどということは絶対にダメで、たった1つの句読点を打ち間違えてもいけません。とにかく引用は正確に行ないましょう。

 ちなみに私は、引用をするときに「 」ではなく《 》でくくるようにしています。なぜかというと、「 」で文章を引用すると、発言をくくる「 」を『 』に変換しなければならなくなってしまうからです。それでは相手の文章を変えてしまうことになります。「 」も含めてすべてそのまま原文どおりに引用するためには、《 》が便利です。

 

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  この人はきわめて論争的な著者であるが、ケンカや論争の必勝法に一切興味ない当方としては、ここで手放しに著者の姿勢に賛意を示したり、逆に全否定したりしないでおこう。ただ、この本も、読んでいて愉快になるといった本では決してないが、参考になることも少なからず書いてあるので、ここで一点拾っておく。

 ぼくはまったくわずかしか論文を書かなかったけれど、書くたびに悩むことはいくつかあって、それが引用の仕方。一行空け、一段下げて…という引用の仕方をすれば、もとの文章には全く手をつけずに済むけれど、引用が多いと、すべてをそのようにはできない。で「 」でくくる。そうすると、原文の中に「 」が出てきた場合『 』に置き換えなくてはならず、いつも悩む。これはまあふつうに行なわれていることのうちではあるが、原文に微妙に手を加えているにはちがいないのだから。「本当にこれでいいのか」と気持ちがうずく。

 「 」でくくっても、原文の「 」を手つかずのままにしている人もいて、それも見識と思うが、一歩間違うと、どこまでが引用か、読む側としてははなはだ混乱してしまう。その点、この、《 》でくくるというやり方は、あんがい妙案であるように思う。

 ただ、学術論文の書き方として、これが通用するかどうかは全く別問題で、その方法が通らない可能性も高いだろう。個人的には、私的な書き物のやりとりでやってみたのだが、思いのほか便利だった。

 テレビ中心の生活はよくないよ、と老母に説教しつつ、昨晩は『ブラタモリ』『トットてれび』観てしまう。満島ひかりの演ずる黒柳徹子錦戸亮の演ずる坂本九、なかなかいい感じだった。たしか先日夜中に予告編を見ていたら、中納良恵も出ていたような…


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