俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

Woodland Rock

The wind is the thing that

Makes the body swing, it

Brings you up, twists you down

And treats you like a king

 

Bolan Boogie

Bolan Boogie

 

 

 

ボラン・ブギー

ボラン・ブギー

 
ボラン・ブギー

ボラン・ブギー

 

 

 


MARC BOLAN T REX - WOODLAND ROCK. at the BBC -71

  ピーター・バラカン氏のラジオ番組を聴くことが多い。

 ピーターさんは決して音楽を機械的にカテゴライズする人ではないけれど、かといってリクエストがあれば何でもかけるというわけでもなく、かかる音楽の大半が、ブルーズ/R&Bとそれに影響を受けたロックと言えると思う。もちろん隣接するジャズがかかることもあれば、ワールド・ミュージックと称されるものが流れることもある。

 それでいて、ピーターさんはレッド・ツェッペリンは嫌いだというのがすごく面白い。ぼくら日本人のロック理解では、ツェッペリンは紛れもないブルーズロックバンド、ヤードバーズが母体となっているので、ブルーズの白人的理解の典型のように思うのだけれど、あれはピーターさんの理解では「ハード・ロック」となるらしい。

 たしかピーターさん、Tレックスも嫌いだと言ってたような気がして、それがまたとても面白い。日本の片隅に生まれたぼくの耳で聴くと、マーク・ボランの横に揺れるブギーは、たとえばジュニア・ウェルズやジョン・リー・フッカーのブンブン鳴るようなグルーヴとじゅうぶんに多くのものを共有しているように聞こえるんだけれど、少年時代からブルーズにどっぷりつかった人の耳には、全然違って聞こえるんだろうな。

 昨日の明け方から、繰り返し聴いている。明け方はいつも、むかしの友人たちの出てくるさみしい夢を見て、一度きりの人生ということをしきりに考える。