酔っぱらっちゃった
イデオロギーの側面から見ると、ロシア脅威論はまずスケープゴート探しのように、もっといえば、西側で最小限の一体感を保つために必要なでっち上げのように見える。EUはもともと、ソ連に対抗して生まれた。ロシアというライバルなしでは済まないのだ。
「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 (文春新書)
- 作者: エマニュエル・トッド,堀茂樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/05/20
- メディア: 新書
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地震のニュースが続く。新幹線さえ止まり、高速道は寸断され、流通が滞っている。これに、不必要に感傷を募らせた局外者が無用の混乱を持ち込むことはせめて避けたいと思い、とくに被害のニュースのない長崎の親戚へは、電話もせずにいる。
こういう時でも、勉強は中断すまいと決め、しかしこの場合勉強とは何を指すのか。時事問題と現代史の中間を扱ったような新書本は、お金に余裕があれば買ってどんどん読み、不要になったら売り払えばよかろう。お金に余裕がなければ図書館を利用するのも手で、こないだ借りてきた上の本などは本当にハッとすることがいっぱい書かれていて大いに参考になる。こういうのも含めて勉強だ。
大学を離れてだいぶ経つので、新学期の語学教師の憂うつというのも、もう忘れてしまった。ただ、第二外国語なんて、どうせいい加減な授業に決まってるし、役にも立たない、と固定観念のよろいでがちがちに固まった18歳たちには、正面からぶつかってばかりでは能がない、というのはおぼえている。「一生使うかどうかもわからないものを…」という、彼らのきわめて素朴な実利至上主義的な思い込みには、「一生に一度使うかどうかわからないワザをこそ磨け」といった論法が時に有効だったりする。 みながみな平時の事務技術しか学ぼうとしない社会になってしまったら、いざというときに特殊技能を携えて助けに飛んでくるあれやこれやの異能の人々が、いったいどうやって育つだろうか。
酒は、飲んで気が晴れる人は、適度に飲んだらよかろう。ぼくはもう飲まない。