俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

銀の指環


銀の指環 ( ロウィナ・コルテス ) / with 桃印音符隊 .wmv

 今日明け方、早起きして、寝室の家具の配置を変える。タンス二つを、部屋のまんなかに倒れてこないように、部屋のふた角に向い合せに配置。そのまんなかの壁にカラーボックスなど。さらに、アマゾンで転倒防止の器具を注文。届いたらそれを装着する(ひとりでできなかったら、近所の建設会社に相談に行く)。

 そして、寝る位置を変える。今までと90度位置を変え、タンスが倒れても直撃しない位置に寝ることにした。これは老母に言われて気づいた。

 きのう震災のニュースの中で、地震学者が、ふだんから地震対策を、家具の位置は今夜にでも変えられるのでぜひ…と説くのを聞いて、それを老母に言うのだが、ここは地震はないからと、いやがって聞き入れようとしない。ただ、話をしているうちに、ぼくが「タンスはもういらないから処分しろ」と言っているかのように誤解しているのに気づく。アタシにそんな力仕事しろってかい、とわめいて話にならない。そうではなくこちらは、転倒防止措置を講じなければ、と言っているだけなのだ。それを説くうちに、老母のほうでも、そもそもお前の布団の敷き方がおかしい、と言いだす。亡き父が寝ていた部屋だけれど、亡き父は、タンスが倒れてもいいように、南に頭を向けて寝ていた、という。お前はわざわざ、タンスの下に頭が来るように西を頭にして寝ているのがだめなのよ、という。これは初めて気づいた。

 きくと、母は今まで何度かこのことを言ったことがあるが、ぼくがうるさがって聞かなかったのだという。まるでおぼえていない。自分の「コミュ力」、あまりに低くて愕然とする。人を不快にさせずに、正確にこちらの意図を説明する力も、不快がらずに、相手の意図を正確に理解する力も。

 とりあえず配置換えをしたら、起きてきた母が驚いている。ひとりでよくタンス動かせたのねと。それくらいはできる。まだ眠いので、NHK第一を聴きながら、眠った。あいかわらず、地震災害のひどさに、気持ちは暗い。