Debussy for Babies
受験生のみなさんも、けっして絶望しないで、大学に来てください。きっと、RCサクセションの「ぼくの好きな先生」みたいな変な大人の先生たちが、どこの大学でもまだ一人や二人は残っているはずだ。
早く目覚めてしまって、寝床のなかで実につまらない考え事をしていた。考えたり、ここに字にしたりする価値のない、ほんとうにくだらないこと。
起きて茶の間へ出てCNNをつけたら、シリア内戦の五年を振り返る番組をやっていたけれど、最初はあそこでも平和なデモが行われていたのだった。見ているうちにますます気がめいって、もう一度寝た。
夢を見た。夢の中では、博士論文を書こうと苦悶していた。で、今使っているのはSurfaceなのだけれど、それがどうも調子が変で、よく見たら、大学院生のとき使っていたマッキントッシュのAC電源がつながっている。そんなもの無理にでもつながるわけないのだが、こんなことしたの誰、と思ったらなき祖母(老母の実母)がいて、しきりに何かやっている。「ばあちゃん、ばあちゃん」と手を伸ばして触ろうとしたら、目が覚めた。
明け方考えていたつまらないことは、なんとなくもう消えていた。なき祖母が夢の中に現れることはめったにないので、こんなこともあるのかと、しばらく感慨にふける。
昼食は、豚丼。もちろんうちの近所に吉野家なんてないから、北海道の田舎なりの、昔風の豚丼。
敗戦で幼い母を連れて外地から引き揚げた祖父母たちのことを、今日は一日考える。ぼくがやろうとした外国文学研究は、なき祖父母らのような普通の人々の本当の幸いというものと、何か関係があるか、ないか。
Debussy for Babies, 12 Hours of Piano Music by Claude Debussy for Baby Sleep, Piano Lullabies