俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

語りつぐ愛に

 一月は長い、と先月はぼやいていたけれど、二月になった途端、日の経つのを早く感ずるのは、俗に言う「二月逃げる」ということなのか。いつかの年の建国記念日バフチンの訳本をむさぼり読んでいた記憶がいまだに強烈なんだけれど、あの時、路面の雪は解けてべちゃべちゃだったのも覚えていて、二月も十日を過ぎれば厳冬期の終わりが見えてくる、と、そればかりが楽しみなんだよなあまったく。

 昨日、去年の三月初旬の旅行の日記を読み返していた。二つ目の大学の恩師の最終講義に行ったときのね。お金に余裕があれば、毎年だって行きたい。東北って、行くまでは暗いイメージを持っていたけれど、明るくて、住みやすいのね。とくに、冬の終わりの抜けるような空の明るさ、忘れられない。住んでた時は、「一生この街にいてもいい」と思ったな。初めて受験で降り立った時、夕暮れの商店街に流れる薬師丸ひろ子。ここはきっと楽しい、いい街だ、そう直感したもん。

 ただ、その旅日記、読み返していると、去年の3月あたま、当地はまだ寒かったらしくてさ。低気圧も来て、飛行機が条件付き運航(引き返すか他空港へ降りることもありうる)で、気をもんだんだっけ。今年も、この週は暖気が入って暖かいけど、来週はまた真冬の寒さらしくて。でも、ここまで来たら、真冬の中のそちこちに顔を出す春をひとつひとつ大切に楽しむしかないではないか。

 そして、年度末から新年度にかけての予定を立てつつある。今年はあまり根を詰めていないけれど、やるしかない、との気概は今年も変わらない。ただ、そういうときに限ってジュール・ヴェルヌの英訳本なんか出てきて、そっちも読みたくてしょうがないんだけど、そっち行ってる余裕は、ないだろうな。

 

Around the World in 80 Days

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八十日間世界一周 (創元SF文庫)

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ヴェルヌの『八十日間世界一周』に挑む―4万5千キロを競ったふたりの女性記者

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語りつぐ愛に (カラオケ) 薬師丸ひろ子