俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

Rockin' Pneumonia and Boogie Woogie Flu

 実はもう春が来はじめているんだよなあ…と思うことにして、真冬の寒い一日、閉じこもって過ごしているけど、なんというか、権利の問題として、冬がここまで来れば、春はすぐそこなんだと思わずにはいられない。まだ一月が一週間も残っていて、その間には歯医者の予約やら、故障したTVの取り換えやら、面倒で頭の痛いことがいっぱいあるんだけれど、これで二月にさえなってくれれば、だいぶ気が楽なんだよなあ。

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 それを実際にどういう呼称で呼んでいるかは別にして、公民館とか町民会館とか、地域にはある。図書館を併設していることも多い。そこへ、週二回くらい、地方紙を読みに行く。うちでは全国紙を取っているけれど、地方紙では演劇、演奏会、ローカル放送の紹介、地方の大学の先生らの書くコラムなどがあって、地方の文化動向がわかって、面白い。全国紙より文化的香気を感ずることもある。冬の午後、静かな公民館で新聞を読むのは、わび暮らしの数少ないなぐさめの一つ。

 本を借りることはめったにないけれど、たくさん置いてある大衆小説のたぐいを耽読するというのも、読書を楽しみと割り切れば、あんがい面白いだろう。

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 真冬から春先にかけては、古い音楽がほんと、よく似合う。オールディーズとかロカビリーとかは、実際に1950年代にリアルタイムでも日本に入ってきたのは確かなんだろうけど、ぼくらはむしろ70年代末~80年代の文化的気運の中に再導入されたものを聴いて育ったのだよな。初めて大学生になったころの真冬から春先にかけての解放感が、そういう音楽と強固に結びついてしまって、この時期そういうものを聴きたい気持ちは、自分でもどうすることもできないほど抑えがたい。 


Huey Piano Smith - Rockin' Pneumonia and the Boogie Woogie Flu