Quebrando Tudo
ゲルツェンがヨーロッパへのロシアの軍事的侵攻でさえ、この半ば死体のようなヨーロッパにとって有益な衝撃とみなしたのに対して、マルクスは公式の汎スラブ主義だけでなく民主主義的な汎スラブ主義に対しても憎悪をもって接し、それをヨーロッパの発展にとっての恐るべき脅威とみなした。
ニーチェからスターリンへ―トロツキー人物論集 1900‐1939 (光文社古典新訳文庫)
- 作者: レフトロツキー,森田成也,志田昇
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/03
- メディア: 文庫
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面白くて仕方ないが、今朝は早起きに失敗し、進捗なし。ゲルツェンのことは、さいきん平凡社新書でもいい本が出たので、そちらも読む。あと一年すればロシア革命100周年がやってこようといういまになっても、やっぱりここら辺までさかのぼらないと、表面的にしか判ったことにならないのでは…と、表面的にすらわかっているかどうか怪しいぼくが云うのもおかしいのだが。スラブ人を目の敵にしていたマルクス。
夕食後また読むが、この種の本、手もとに多い。なまじ外国語での読書を自らに課していると、日本語の本を読むのがいとわしく感ずる時がある。その一日分だけ、外国語の能力が退化するかのような。だから、せっかく買っても、どんどんたまってゆく。
膨大な負債を返済するように、それを消化する日々。冬は続く。エルメート・パスコアールのCDを集めてみたい、そんなことも思う。
Hermeto Pascoal - Quebrando Tudo