俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

Santa Claus is Coming to Town


Joseph Spence : Santa Claus is Coming to Town ...

 明日から頑張ろう、と思わせてくれる音楽より、勤労意欲が減退していくような音楽が聴きたい…などととつねづね思うけど、だからと言って、これは胸を張って公言するような事でもないのはその通り。

 床屋政談は心ある知識人がもっとも忌み嫌うものだろうけど、かといって、ちょっとした学者さんの集まりなどでそれを口にだして言うと、とたんに白けてしまうというのもある。床屋政談、しちゃいけないという法はないから、したい人はすればいいんじゃない?とさらりとdeflectするのが知識人らしいんだこれが。

 何年か前、TVのさる人気司会者いわく、「ベテランアナウンサーが『次週のゲストは落語家の桂ぎんしゅくさんです』って言ってて、『落語家の桂ぎんしゅく、知らんなあ』おもたら、歌手のケイ・ウンスクさんのことでしたわ」、とその「知らんなあ」の率直さがえらく好ましかったけど、もうテレビもあんまり真剣に見ないから最近はどうなのかわからない。

 西部邁先生も、全学連委員長時代、「委員長が自治会費で飲み食いしているのは本当か」と糾弾されそうになった時、「本当です。でもさほどうまいものは食べていません」といってその場を見事にかわした、ってあれ何に書いてあったっけ。

 日常というのは、こういう微妙な綱渡りの連続で、これで信用が生まれたり失われたり、というのがやっぱぼくにはひどく難しい。