俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

ラウンドアバウト

…「ブンショウ・シッピツジカン」が週間予定表という林のどこかに潜んでいるかもしれないと考える限り、一定量以上の文章を書くことなど到底無理ということだ。ましてや、春休みや夏休みになって執筆に集中できる時間が十分確保できるまで書けないと考えているのであれば、まとまった文章を書くことなど未来永劫にわたってできるわけがない。「書く時間を見つける」というのは、文章執筆を考えるうえで百害あって一利なしだ。二度と口にしないこと。

 

 

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)

 

  いやあ手厳しい。とにかくスケジュールを割り振ってしまい、愚痴を言わずに厳格に守る、と、書かれているのはもっぱらそのことだけと言っていいんですが、手を変え品を変えの説明の仕方が、なかなか読ませます。この一節も、時間さえあればオレだって書ける…式の不平家たちに、甘えるな、とカミナリを落としていますね。

 このあと本書は、長い休み・週末を待って書く「一気書き」(binge writing)がいかにダメか、という議論に移っていくんですが、それを言ったら、たいていの日本の研究者さんたちは、締め切りから逆算して、だんだん詰めていく「一気書き」派じゃないのかなあ。そういうのにかかわりなくコンスタントに書いて、できた端から手ごろなジャーナルに投稿する、というほど、文系の場合、ジャーナルの数は多くないようにも思うし。

 でも、この本にある、「スケジュールを決めて守る」式は、腹をくくってやってみると効くのはたしか。某頼まれ仕事に応用していますが、二週間くらいで目に見えて進捗が改善しました。


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