俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

激しい雨が降る

 The industry was a thing apart, kept to herself. It was not necessary that any one who lived with her should see it. She was at her table at four in the morning, and had finished her work before the world had begun to be aroused.

 

An Autobiography (The World's Classics)

An Autobiography (The World's Classics)

  • 作者: Anthony Trollope,Michael Sadleir,Frederick Page,Peter David Edwards
  • 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr (T)
  • 発売日: 1980/05
  • メディア: ペーパーバック
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  例の本↓。明確なスケジュールを決めて、それを守って書けば、飛躍的にたくさんの論文を書けるようになる。これはスキルであって、生まれつきの才能ではないのだから、身につけられる。例として、アンソニー・トロロープが挙げられていたり。

 A・トロロープは、19世紀のイギリス作家。ぼくもよく知らないんですが、郵便局勤めをしながらたくさんの小説を書いた人だとか。ところが、これは血筋もあるんじゃないのかなあ。父親は事業の才覚のない法律家で、農場を買っては経営に失敗、そのかたわら、聖職者百科事典のようなものを生涯書き続けた人。肺結核に倒れたその父や兄を看病したのが母親で、こちらはたいへん成功した小説家だそう。兄、妹(姉?)も本を書いているとかで、文筆の才のある家系なのはたしか(それが遺伝なのか後天的環境のせいなのかはさておいて)。

 で母親のその仕事ぶりが、上に挙げた一節。勤勉さは母にとってはある種独特のもので、母だけの秘密のようなものだった。寝起きを共にする者の誰ひとり、そんなところを見なくてよいという。朝の四時にはテーブルに向かい、世間が起きだすころにはひと仕事終えていた、と。

 この部分を読む限り、こういう勤勉さが、生来の生真面目さやきちょうめんさと無関係とは、あまり読めません。だから、スケジュールを決め、それを守る、というのにも、生まれつきの性格が全く無関係だとまでは言えないとは思う。

 それでも↓に一定の説得力があるのは、書くことを習慣化するといかにメリットが多いかが、多産な心理学者としての実体験に基づいて書かれているから。心理学だから、実験なり調査の結果はすでに出ていて、統計処理され、考察を施され、論文化されるのを待っているという前提もたしかにあることはある。だからこそ、詩人じゃあるまいし、インスピレーションだのスランプだの…という論法も生きてくる。分野がちょっと違うと、微妙にこの辺違ってくるということはあるかも。

 でも、読んでほしいな。というか、大学に籍のある人たちは、みんなとっくに買ってますか。今ごろ読んでるのはぼくだけか。

 土曜や夏休み・春休みを待っておこなう「一気書き」(binge writing)がいかにダメか、という一節についてはそのうち(次回?)。

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WiFiの中継器の電源を誤って抜いてしまったのに気づき、あわてる。しかし、落ち着いてマニュアルに従ってリセットしたら、10分とかからずに復旧。AC電源を要する機器が多すぎるのか。

 

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)

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A Hard Rains Gonna Fall {Live at Town Hall 1963 ...

 

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