Too Shy
19年くらい前。研究室に、となり町でホームステイしているというロシア人の若い女性が訪ねてきました。
その時ちょうど、自分の専門とは全く関係ないのだけれど、ハンチントンの「文明の衝突?」という論文が『フォーリン・アフェア』誌に載ったので、コピーを取り寄せて、読んでいたのだった。一部余分にコピーしてその女性に渡し、「読んでみれば?」といった話をしたのを覚えています。英露辞典がたまたま手もとにあったので、それもお貸ししたはず。
10日くらい経って、その辞書を返しにその女性が再びやってきたので、「読みました?」と訊いたら、毎日忙しく、ちょっと読んでみたけど、難しくて、毎晩あくびしながらだった、と言っていた記憶が。
ただ、それを言うなら、自分だってきちんと読めていた記憶はありません。書庫をひっくり返せば、どこかにそのコピーがまだあるはずですが、あれは今日の、こんな状況を、予見していたのだろうか。
テロのニュース、歯痛、風邪、寝不足で頭痛く、ラジオもうるさく感じて聴けない、そんな日曜日。
- 作者: サミュエル・P.ハンチントン,Samuel P. Huntington,鈴木主税
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1998/06
- メディア: 単行本
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