As - 俺にはブルーズを歌う権利なんかない

　父親のいない生活は、少年ロランの感性と思考に大きな影響をあたえた。一歳にもならずに父を失ったために、彼自身に父の記憶はまったくなかった。しかも、バイヨンヌの生活のなかで父の姿が美化されて語られることもなかった。思い出話の中に登場することさえ、ごくまれであった。父親の影がほとんど感じられない家で、少年ロランは母と祖母と叔母という女性たちに囲まれて穏やかに育ったのである。

ロラン・バルト -言語を愛し恐れつづけた批評家 (中公新書)

作者: 石川美子
出版社/メーカー: 中央公論新社
発売日: 2015/09/24
メディア: 新書
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　うん、それで、フロイトのことは出てきたかなこの本。どうも、不在の父とか、空位の王とか、そんなものに行き当たることが多いよここ五、六年ほど。

　関口知宏さんがベルギーやルクセンブルグを鉄道で旅するＴＶ番組を観てました。

　ルクセンブルグで、カフェで隣り合った夫婦に招かれ、家を訪ねる様子が楽しそうでしたね。庭のテーブルで料理とワイン。ぼくはお酒飲まないからワインはべつにいいんだけど、今度夏が来たら、うちでもやってみたい…などと。

　寝室兼ときどき作業部屋の窓を開けると裏庭兼畑なんですが、それくらいのスペースは作れないだろうか。寝室に中継器を置いたのでＷｉＦｉもかろうじて届くだろうから、ノートパソコン拡げて。ホームセンターで、白いベンチが9900円で売ってたけど。　お金はあんまりかけられないけど、なにか「今度の夏が来たら…」と夢想でもしないと、当地の冬は、つらすぎて。老母に言ったら、スモモの樹から虫が落ちるのでどうしようもないよ、とのことだけど。