シ・ネ・マ
ぼくはスポーツがまったくダメなんですが、スポーツが好きという人は世の中に多いから、あまり人前で「スポーツが嫌いだ」と公言したりはしないようにしています。そんなことをしたらスポーツをやる人、見て楽しむ人に失礼なのはわかりますから。
ところがこれが映画となると、一時、ぼくはことあるごとに「映画なんか嫌いだ」と公言して回っていました。
映画ファンを自認する人の集まりみたいなところへ出て行って、かなり屈辱的な取り扱いを受けたり、いろいろあったのは確かだけれど、そんな集まりにはもう近づかなければいいだけの話だし、関係のない人にまで恨みをぶつけるようなことを言って回ったのは、まことに申し訳ないことでした。
その後、仕事もやめちゃったし、学生時代みたいに、自分なりに映画は観るようにしてみようか、と思ったんですが、外国語をやりながら息抜きに音楽を聴いていたら、映画までいかないんですね。スカパーの映画チャンネルを契約しようと検討したこともありましたが、厳密に費用対効果を考えてたら、とてもじゃないですがもとを取る自信なく、見送りました。
ただ、ホームセンターにおいてあるあまり有名じゃない映画のDVDはずいぶん買ったな。それは、映画が目的というより、ひたすら英語が聞きたいから。でも、ほとんど見てません。ネットのラジオとCNNでおなかいっぱいで、とても映画まで行きません。夜中眠れない日なんか、観たりすると、なぜかすぐ眠くなって、すやすや寝てしまうのね。
今は、宅配レンタルとか、ネット配信のサービスとか、いろいろあるんでしょうけど、まあ様子見でしょうね。
映画はね、一緒に見に行くお連れさんがいないと、やっぱつまらない。だからここ二十数年、映画はずっとつまらない。
めぞん一刻のエンディング ピカソの「シ・ネ・マ」 "Cinema" by Hitoririko - YouTube