How and why we read
Connie went slowly to home to Wragby. 'Home!'... it was a warm word to use for that great, weary warren. But then it was a word that had its day. It was somehow cancelled for her generation: love, joy, happiness, home, mother, father, husband, all these great, dynamic words were half dead now, and dying from day to day.
Lady Chatterley's Lover: Cambridge Lawrence Edition (Penguin Classics)
- 作者: D. H. Lawrence,Michael Squires,Doris Lessing
- 出版社/メーカー: Penguin Classics
- 発売日: 2008/11/25
- メディア: ペーパーバック
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いつかの年の12月2日の、札幌のホテルの領収証。それが『チャタレイ夫人の恋人』のペーパーバックの64~5ページ目にはさまっていました。たしかに札幌に出たはいいけど、研究会の報告もろくに聴かずに、こんなの読んでたよ。
いや、研究会は、後半くらいに、出たことは出たんだった。しかも三人の報告者全員にちゃんと質問するという、討論者もどきのことまでしたんだった。あれはサハリン史の研究会で、報告者たちのきちんとした真面目さがとても印象的でした。
で、散文の快楽って、読んでも忘れてしまうという、まさにその点にある、という主張は説得力があると思うわけでさ。ああ、あれ読んだ、でもほんとにこんな一節あった? というまさにそこが散文を読む面白さ。この一節も、宝石のように輝いてますよ。ぼくの教養は、こういうきれっぱしの集積。