Harlem Nocturne
タブーのケースと同様、神経症的禁止の核をなすものは、さわるという行為のなかにある。ここからわれわれは’touching phobia' ないしdélire de toucherという呼称を引き出すのである。この禁止は身体との直接的な接触だけでなく、 「とつながる」「誰かあるいは何かとふれあう」といった修辞的な言葉の用法にまで及ぶ。禁止されたものを想起させ、そうして心の中での接触をもたらすものは何であれ、直接的な身体との接触と同じくらいに禁止される。この同じような拡張のされ方がタブーにも見出される。(英訳より便宜的に拙訳)
Totem and Taboo (English Edition)
- 作者: Sigmund Freud
- 出版社/メーカー: Some Good Press
- 発売日: 2015/02/27
- メディア: Kindle版
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フロイトのこと、なんにもわからないまま、それらしい用語をちりばめた論文なんか書いたりして、今になって恥ずかしくなって。禁止、抑圧、転移など、ははあこういうことかと思いながら読んでますが、これで一週間つぶれるのは、ちょっと痛い。
それにしても、独仏を読めずにこういう勉強をするのは、いわば飛車角落ちでまともに将棋を指そうというくらいに不自由。18歳からやり直すことはできないから、仕方ないかな。小塩節先生のTVのドイツ語講座、なつかしい…
Johnny Otis / Harlem Nocturne - YouTube