Music for 18 Musicians
だから、代助は今日まで、自分の脳裏に願望、嗜欲が起るたびごとに、これらの願望嗜欲を遂行するのを自己の目的として存在していた。二個の相容れざる願望嗜欲が胸に闘う場合も同じ事であった。ただ矛盾から出る一目的の消耗と解釈していた。これを煎じ詰めると、彼は普通にいわゆる無目的な行為を目的として活動していたのである。そうして、他を偽らざる点においてそれを尤も道徳的なものと心得ていた。
人間に必要なのは──ただ一つ、自分独自の恣欲である。たとえこの独自性がいかに高価につこうと、どんな結果をもたらそうと知ったことではない。だいたいが恣欲なんて、そんなわけのわからない代物なのだ……(太字は原本では傍点)
漱石はドストエフスキーのことを読んでいたのかどうか。これ、少なくともぼくは、あんがい立てたことのない問いでしたね。実際どうなの。
3時から起きて少しいろいろやって、少し寝て、起きたら曇り空。ラジオではスティーヴ・ライヒが流れてたな。昼食はうどん。アイスコーヒーは飲みたしアイスコーヒーはなし。水出し紅茶でがまん。
資料も、読まなければただの紙くず。次回の札幌まで、先日とってきたコピーを一通り読みたいんですが、当たり前にやってると半年、一年かかるかなあ。