俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

蛍の光


Auld lang syne -- The Trojans - YouTube

 20日ごろでしょうか、もう家じゅうのカレンダーを来る年のものに替え、ただしその表紙だけはまだはがさず、12月のカレンダーの残った日にちの分だけ切り取って貼り付けてあります。

 ただそうすると、まだ正月は来ねえのか、今年が一週間も残ってやがる、さっさとしねえか、となって、ちょっと気が早かったですね。

 今年はなんかせわしなかったなあ…と、読まずにたまった外国語の新聞雑誌を眺めてため息をつき、せめて年内に目を通そうと思って封を切って積み上げたのですが、それを放り出してウィリアム・バロウズ裸のランチ』を手に取ったら、つり込まれて読了。

 いや~初めて読みました。黄色い表紙の英語のペイパーバックも書庫にあるので、いつかソッチで読もうと思ってましたが、これ、原語で読む自信ないですわ。なるほどなあ。先日来書いている貝澤哉教授のバフチン論を読んだ後だったせいか、それとの対比でいろいろ発見があって、ほんと面白かったですね。末尾のほうでは訳者である鮎川信夫氏の、詩人としての地が顔をのぞかせているようにも感じました。あるいは、ピリニャーク『裸の年』って関係ないだろうかと思ったり。

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 トロージャンズはギャズ・メイオールの主宰する英国のスカバンド。ギャズの父君は言うまでもなく、英国ブルーズの立役者、ジョン・メイオール。どなたかが書いてましたが、トロージャンズもスカバンドでありながら、曲によっては親父さんそっくりのブルーズになります。

 さらにそこに加わるアイルランドスコットランド風味…民謡「蛍の光」がまたいい演奏で、これで暮れてゆく2014年というのもいいかな、と貼り付けてみました。

 いろいろ思うにまかせぬ日々が来年も続くでしょう。でも、今年とおんなじくらいは笑って過ごしたいですね。

 

裸のランチ (河出文庫)

裸のランチ (河出文庫)