俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

ディー・ツヴァイ「スカイライナー」

 昨日、ワーグナーのことなど書きましたが、あたしゃもちろんドイツ語なんてほとんど読めないのです。でもかろうじて何が書いてあるかぐらいわかるのは、最初に入った大学で第二外国語に選んだのがドイツ語だったから。その大学は第二外国語はドイツ語とフランス語しかなくて、ではなぜドイツ語を選んだかと言うと、「何となく」ではなかったですね。強力な理由がありました。高校3年くらいのときに『ニューミュージック・マガジン』で大々的なジャーマン・ロックの特集が組まれていたのです。たしか鈴木慶一さんが「ドイツ人を研究しよう」的なアジテーション記事をお書きになっていた記憶があって、それですっかりダマされてドイツ語。

 といっても、地方都市じゃあドイツからの輸入LPなんかおいている店はないし、その後そういう機運は思ったほど盛り上がったわけでもなくて、動機付けがその程度なもんだから、ドイツ語、ものにはならなかったですね。今こうして机に向かっていて、すぐ左脇には阿部賀隆『独文解釈の研究』(郁文堂、1961年[2001年 第35版])などという本がありますが、死ぬまでにこれを読む日は来るんだろうか…という気分。それでも今日に至るまでこの手の独語参考書を処分できず、却って目に付くたびに買ってさえいるのは、いつかラジオで聴いたディー・ツヴァイ「スカイライナー」という曲が忘れられないから。よそ様のサイトで調べますとビッグバンドジャズ曲のカヴァーですが、実に「ドイツ的」な不思議な曲です。

 プラハまでは行ったことがあって、チェコ語は出来ないので英語、ロシア語、ドイツ語をちゃんぽんにしゃべって何日か滞在しました。あんときはそのうち(何年後かには)ドイツにも行くことがあるだろうと考えていました。もう行くことないでしょうけど、このバンドのことは今でも気にかかるなあ。


YouTube: DIe Zwei - Skyliner