俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

湯原昌幸「柚子」

今年の冬至は12月22日でしたね。老母が知人のところでゆずをいただいてきました。「ゆず湯にして温まりなさいよ」と言われてもらってきたものですが、とても新鮮でおいしそうだったので、開きニシンを焼いて、このゆずを絞ってふりかけました。居酒屋さんでも、開きホッケとかにレモンの輪切りがついてくるじゃないですか。レモンに負けず風味が出ておいしかったですよ。

その夜、なぜか眠りが浅く、真夜中、寝返りを打ったらラジオのスイッチが入ってしまい、目が覚めました。そのまま明け方まで「ラジオ深夜便」を聴きました。懐かしいなあ、昔、帯広放送局にいらしたときと少しも変わらない宮川アナの声。番組の終わりごろ、この曲が流れました。

湯原昌幸「柚子」

柚子は「ゆず」と読みます。わけあって平日も家にいる身となった男性が、子供を学校に送り出し、自宅の庭で実をつけるゆずのジャムをトーストに塗りながら、妻に語りかける、そんな歌。弁解や覚悟や近所のうわさ、若干のほっとした気持ち…苦労だけお前にかけて先に死ぬことになったら、御免な…(といった内容じゃなかったですか)

ざんげさながらに振り絞る湯原さんの歌声が、冬の日の眠らない夜明けを迎えた数知れない若くないリスナーさんの心に沁みたことでしょう。

湯原昌幸さん。年齢を重ね、歌はますます上手くなって、もう上手いとか下手とかいう技巧の域を超えています。この比類ない魂の慟哭。冬が続きます。

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