俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

三善英史「雨」(春休み!更新を休みます)

昨日、iTunesStoreで見つけました。うれしかったなあ、この曲がiTunesStoreで見つかるなんて。三善英史「雨」。1972年のデビューシングルです。

雨にぬれながらたたずむ「人」。これ、歌詞カードではひょっとして「女」と書いて「ひと」と読ませてるんじゃないかな、となんとなく想像しましたが、ネット上の歌詞を見るかぎりは「人」となってますね。約束を愚直に信じて街角にたたずむ誰か、という設定ですので、オトコでも全然不思議ではないんですが。

今聴くと、「傘の花が咲く 土曜の昼下がり」という一節がとても印象的です。この頃は、まだ週休二日なんて制度はなかったですから、正午で仕事を退けて帰宅する人の群れ、という設定なんでしょう。傘の花、という表現に、当時の土曜の午後の華やいだ気分が匂っています。その午後の約束に賭けて待ち続けるこの「誰か」の、よるべないわびしさが、三善英史さんの絶妙な節回しで歌われる…この曲自体が、昭和40年代歌謡の華ですね。いいな~。

春休みですので、しばらく更新を休みます。月が明ければ土曜も日曜もない日々が始まるでしょうから、このままいったんブログを終了するかもしれません。どうなりますことやら。まあ、僕もまだまだ未熟者ですんで、長い目で見てやってください。ではまた。