俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

勝手にしやがれ

日曜の朝はいつも遅く起きて、枕もとのラジオをつけっぱなしにしておいて、NHK-FMを聴いてます。永年『日曜喫茶室』だった昼の時間帯がもよう替えしたんですね。松尾貴史さんの『トーキング・ウィズ・松尾堂』、聴いてます。むかしっから、好きだったんですよ、キッチュ。今はキッチュとはあんまり名乗らないみたいですが、こういう、バランスの取れた、つっこみや相づちのうまい友達がいるといいだろうな。

先日、二月八日は俳優の佐野史郎さんと洋画家の城戸真亜子さんがゲストでした。佐野さんの音楽好きはもう有名ですからね。1967,68,69年が中学生時代にぶつかっていて、もろにニュー・ロックの波をかぶった話は、ちょっと後の世代としてはうらやましいものがありましたね。そのとき佐野さんがリクエストした曲がザ・タイガース「美しき愛の掟」。この曲、知らなかったんですよ。でも、いい曲だな、と感じました。今日になってもまだ余韻を引きずってるので、iTunesStoreで「タイガース」と検索すると、アルバムが3枚も買える!これはすごいや。でもって、さっそく「美しき愛の掟」をさがすと、ないんですね。『アーリーシングルコレクション』にも入ってないし、『ヒューマン・ルネッサンス』にも『世界はボクらを待っている』にも入ってません。で、あきらめ悪くアマゾンへ行き、『ゴールデン☆ベスト』にこの曲が入っているのを発見、注文しました。しつこいですか。オンナに関してはあきらめが早いけど、オンガクに関してはしつこいのですよ。あの、甘くほろ苦いチョコレートの味のする歌謡ロック。楽しみだな。

でもって、今日は楽しいことのなんにもない一日だったので、勤め帰りのクルマの中で沢田研二さんの『ロイヤル・ストレート・フラッシュ』をかけて、やけくそに「勝手にしやがれ」を歌いながら帰ってきました。このCD、せっかく持ってるのに、いまさらジュリーでもないような気がしてあんまり聴いてなかった。昔、ローザ・ルクセンブルグが「だけどジュリー」を歌ってから、なんとなく素直に聴けなかった。ごめんね、ジュリー。僕たち、みんなこの曲のお世話になったんだということ、忘れてました。

タイガースのCDは週明けには届くでしょうか。僕らの世代はカルトGSはやたら持ち上げるけど、基本中の基本、タイガースやスパイダースを真面目に聴いてなかったかも知れません。反省。