俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

七拍子(牛の祭)

今日は当ブログの過去のエントリーをパラパラながめながら、勉強サボってよく書いたもんだ(そろそろやめようか)、などと考えていました。そんな記事の中でタモリさんの「ソバヤ」の記事を読み返して、「そういやタモリCBSだからiTunesStoreじゃ売ってねーのかな…」と考えながら、ためしに「タモリ」と検索。すると「三月のタモリ」という楽曲が引っかかりました。アーティスト名をみて土器、もといドキッ。「俺はこんなもんじゃない」というバンド名です。当ブログの名称と微妙にかぶっていますが、どうやら、活動を始めたのは彼らの方がはるかに先。知らなかった…不明を恥じてます。

試聴して瞬時に「これは聴かねば」という感じに打たれました。これはなんというか…キング・クリムゾン山下洋輔トリオが合体して意気投合しながら東欧の田舎のジャズ・フェスでパンク・ロックのカヴァーをやっているような…アルバムまるごと買っちゃうと、その濃厚さにたじろいでしまいそうです。そうでなくとも今月は、オーネット・コールマンやらブルーズのCDやら、濃くてきついのが「聴いてくれよ」と待機しています。一曲だけ買ってみよう。まずはそこから。で、選んだのが「七拍子(牛の祭)」です。

奇数拍子は、テクを問われるプログレ/ジャズ・ロックの必須アイテムみたいなもんで、この曲でもメンバーは技量のありったけを投入しています。居間は、もとい今は便利な時代で、某動画サイトでこの曲の演奏の動画を観ることができるんですが、さぞやディープなおっさんたちかと思ったら、みんな華奢で若いですね。鍵盤は楚々とした女の人。ビシビシとラウドに弾いてます。最後の決めのところでバンマスからキッカケが出るのを見るために一瞬振り向いたお顔の若いこと(ってしつこいですか)。終わった後、ペットボトルの水を飲んでる様子も映ってます。せまい小屋なんですね。でも、かっこいいもの観たなあ、という実感が残ります。

というわけで、iTunesのほうではまだ数回しか聴いてませんが、これはテッテー的に聴きこまねば。ハードでラウドで向こう見ずな変拍子パンク・ジャズ・ロック。冒険的でスリルいっぱいの5分12秒です。