俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

頭脳警察「歴史から飛びだせ」

苦い思い出のある曲です。頭脳警察「歴史から飛びだせ」。

最初に入った大学では、僕は何を間違ったのか、会計学のゼミに入ってしまいました。恥ずかしい過去です。現実感覚、バランス感覚、金銭感覚、時間感覚、すべてにおいて人からズレている僕が、会計学の勉強になどついていけるわけがありません。他のみんなが資格試験や公務員試験に向けた準備の意味合いでゼミを選択しているのに、僕は原価計算の歴史などという、身の程を知らないテーマでゼミ発表をしていました。これ、本職の会計学者の先生でも、よほどの学識と語学力がないと手を出せないテーマなんですね。他大学から送られてくる英文の論文のコピーは20歳そこそこの小僧に読みこなせるようなものではなく、結局、このテーマは諦めざるを得ませんでした。で、「このテーマは難しいので諦めます」と素直に言えばまだ可愛げがあるものを、僕は「歴史から飛びだせ」と題したレジュメを作って、ヘンな発表をしてしまったんです。先生、さすがに呆れてました。

で、もう記憶も定かじゃないんですが、その時点で頭脳警察のこの曲は知っていたような…でも、頭脳警察のベストを買ったのはその後サラリーマンになってからのはずで、どこで聴いたんだろう。思い出せません。

最初の大学でともに学んだ恩師や同級生と連絡がつかなくなったのは、返す返すも残念です。その後、二度目に大学に入ってからは、友達はなくすまいと、過剰なくらい意識するようになりました。最初の大学の頃。ほんと、ただの意志の弱い、愚かな若者でした。頭脳警察のベストを聴きかえしていて、この曲の部分になると、あの子供っぽいレジュメを思い出して、今でもかすかに胸が痛みます。