俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

ファンカデリック「マゴット・ブレイン」

ファンカデリックの『ワン・ネイション・アンダー・ア・グルーヴ』のLPには、おまけのEPがついていました。それが「マゴット・ブレイン」のライヴ・テイク。八分の六拍子のスローなインスト曲です。マイケル・ハンプトンのサイケなギターが縦横無尽に泣きまくって、聴き応え満点。オリジナル録音は1971年の同名のアルバム『マゴット・ブレイン』収録で、そちらでギターを弾いているのはエディー・ヘイゼルですが、ヘイゼルは薬物で実刑判決を受け、その後釜に迎えられた一人がマイケル・ハンプトン。エディー・ヘイゼルが弾いてるのも聴いてみたくて、iTunesStoreで検索したところ、買えることは買えるんですが、この曲は「アルバムのみ」となってて、150円でばら売りしてくれないんですね。この一曲のためにアルバムまるごと買うのもためらわれて、購入を見合わせました。しかし、そのうち買って聴き比べてみたいです。昨日も書いたとおり、マイケル・ハンプトンは前任者ヘイゼルのソロを音符ひとつ違えずに演奏できたといいますから、これは元ヴァージョンを聴いてみたいですよね。

もう音楽雑誌も買わなくなったので知らないんですけど、今は「ブラック・ロック」という言葉は死語なんでしょうかね。リヴィング・カラーなんてバンド名も思い出しますが、僕にとってブラック・ロックというものがもし本当にあるとしたら、まず筆頭に挙がるのがこの曲。ハンプトンの自由自在な運指をたっぷり堪能できます。最後に入っている「これはまだ違法ではない!」というシュプレヒコールが、またなんとも臨場感あって、そういやパーラメントファンカデリックのライヴ4枚組なんてのも久々に聴いてみようかな、なんて思う真冬の静かな夕べです。