俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

夜の大学/大学の夜

会議が終わって廊下へ出たら、真っ暗…

僕は定時になると帰宅しちゃう方で、遅くまで職場にいるのはもっぱら会議のある日ですね。夜の大学構内、若い人たちが残って研究室活動をしていますが、昼間に比べれば、がらーんとしています。で、廊下を歩きながら、ふとこんなことを考えました。僕は今、夜の大学にいるのではなく、大学の夜の中にいるんじゃないか…

週刊読書人』の「論調<10月>」で白石嘉治さんという方がこんなことをお書きになっています。「大学よりも火急の惨状があるという『犠牲の累進性』(アポストリデス)に絡めとられてはならない。それは福祉を切りつめる常套である。この修辞的な縫合を断ち切り、大学が資本と国家への敵対性を回復することなしに、福祉の構造的な再生はありえないはずである」。

僕が言ってるんじゃないですよ。白石さんという方がこうお書きになっている、と言っているんですよ。資本と国家への敵対性、というくだりで、昔、三島由紀夫がこんなことを言っていたことを思い出しました。政府の批判をしている大学の教師がなぜ国立大学から給料をもらっているのか。たしかそんなこと。

週刊読書人』、定期購読してますけど、読むひまはあんまりないですね。たまたま今日は、会議のはじまりが90分以上延期になったので、読みながら待っていました。ふだん、論壇時評のたぐいは読まないんですけどね。会議終わったら、もう疲れちゃって、さっさと帰ってきました。ブラック・キャッツ聴いて寝ます。