俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

松田聖子「一千一秒物語」

4枚組『松田聖子全集 Seiko Box』は、シングル曲のほかに、オリジナルLPの中の印象に残る曲が網羅されていてとても便利。たとえばこのセットの2枚目の3曲目、「一千一秒物語」、鮮烈な佳曲です。松本隆の詞に大滝詠一の作・編曲(編曲は多羅尾判内名義)。1981年10月21日発売といいますから、オリジナルはなんというLPでしたかね。このいかにも大滝さんらしい、まんまフィル・スペクター調のサウンド、強く印象に残っています。

詞は、月がかかる夜空のもとでのファースト・キッスを歌ったもの。そのあと眺める夜景。意外なのは、相手の男性が喫煙者だということです。

丘から見た町は銀河

あなたの煙草が眼にしみるわ

今だと、こんなドリーミーなラヴ・ソングで相手の男性がたばこを吸っているというのはちょっと考えられません。この当時はまだ、社会が喫煙に対して寛容だったのだという、一つの証拠かもしれないな、なんて思いました。

連休に入ります。更新を休みます。