俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

小泉今日子「The Stardust Memory」

なんかウィリアム・ギブスンの『あいどる』の話から始まって、ずっとキョンキョンのことを考えていた、という変な一週間。偶然ですが、映画のプロモーションで小泉さんがTVに頻繁に登場する時期と重なりました。そろそろこの話題にもお別れを。ということで、今日は「The Stardust Memory」です。今、歌詞カードを確認して、へえ、と思ったんですが、これ、別れの歌なんですね。

丘のテラスに傾けたBikeの上

ちょっぴりシャクだけど 涙が止まらない

しかたないでしょ サヨナラ 初めてなのよ

少女時代の そうよ今コレがピリオドなのね

(詞・曲とも高見沢俊彦さん)

でもって、涙を見られるのは嫌だから、星空を見上げていてね、という可愛らしい懇願が続きます。星屑の降り注ぐようなこの夜を、どうか忘れないでいて下さい、という少女の願い。そっか、「スターダスト・メモリー」ってそういう意味だったのですね。でもどうでしょう、この、どこまでも広がる夏の夜空のような、パーっと突き抜けた曲調。少女時代にピリオドを打とうとしているこの主人公の前には、無限の未来が広がっているかのようです。同じ「メモリー」を歌った松田聖子瞳はダイアモンド」と比べても、このカラッとした別れの寂しさ、小泉今日子さんならでは、って感じがしませんか。これが1984年。ついこの間のような気がしますが、もうそんな昔なんですねえ。

今秋の課題。観てない映画のDVDを観る。サイバーパンクを勉強しなおす。時間ができれば、小泉今日子さんの3枚組ベストを3枚いっきに通して聴いてみます。