俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

柏原芳恵「最愛」

昨日から、まだ福耳「星のかけらを探しに行こうagain」の心地よい余韻にひたって過ごしてます。杏子さんの浴衣姿が目の前にちらついて、仕事しててもうわのそら。もうすぐまとまった休みです。素敵な出逢いがあるといいなあ…って、あるわけないんですが、仕事から帰ってニュースを見てたら、今日は旧暦の7月7日なんですって。わーん(と感激して泣いてる)。

でもねえ、こっちが「見つけた!」と思っても、お相手が「見つけられた!」と思わなければ、織姫と彦星にはなれないわけでして。昔、ジャズのスタンダードにEasy to Loveという曲がありまして、「恋するは易し」などという訳をつけるのは実は誤りでありまして、まだジャズ評論家だった大橋巨泉さんが「惚れっぽいあなた」という極めつけの邦題をつけまして…という話を昔、相倉久人さんの本で読んだことがありますが、この「惚れっぽい」、いい言葉ですねえ。若い男の子は、可愛い子を見るとすぐ好きになっちゃう、それぐらい元気がないといけません。そうしてふられた、袖にされた、気持ち悪がられた等々、人生の滑った転んだをやって、だんだん大人になっていけばいい。

反面、女の人ってどうなのかなあ。先日、CDケースからふと取り出した柏原芳恵のベスト盤。明菜や聖子に比べれば、時代を超えた強烈な個性みたいなものにいまひとつ欠ける気がして聴いてなかったんですが、なにげなく車んなかで聴いてると、けっこうはまりますね。強烈な個性に欠ける分だけ「ちょっとなら媚薬」のようなきわどさを狙った曲は、今聴くといまひとつで、あくまでも淡い淡い片思いを歌った歌のほうがかえって強い訴求力を持っています。「春なのに」の卒業での別れ。「花梨」での、東京へ行く幼なじみとの別れ。いずれも、何度も聴きかえしたくなる味わいがあります。そして、「最愛」。「誇らしそうな貴方」と「愛されてもふさわしいと思える きれいなひと」が旅立ってゆくのを、黙って見送る女の子。二番目に好きな人、三番目に好きな人、その人なりに愛せるけれど、一番好きだったのは死ぬまで貴方なのだ、という告白。うわあ、女の子も惚れっぽいですねえ。どーせオトコの作詞家が作った歌でしょ、と思ったら大間違い。中島みゆき作詞作曲です。

「夏模様」という曲も、これきりお別れですか?と名残惜しそうな女の子の歌です。いろいろ発見があって、すごく勉強になりました。柏原芳恵ゴールデン☆ベスト』、全19曲です。

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