俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

出張中(つづき)

昨日はどこまで書きましたっけ?

出張で札幌にきている、というところまでですね。

この出張、いわゆるひとつの「学会」というやつです。で、こういう際に数年前から心に決めていることがあります。何かかならず質問すること。

学会や研究会で臆せずに忌憚のない質問をぶつける。いまやそんなの当たり前じゃん、という人もいるでしょうけど、僕の世代にとっては、実はそうでもないんですよ。言いたいことはあるんだけど、実はこのテーマは専門じゃないし、報告者の先輩や後輩にあたるわけでもないし、と気後れしてしまうのが、僕の場合は普通です。あとから、「さっきのあいつ誰?」なんて言われるのもいやですしね。

でも、いつまでもそのままじゃいけないんじゃないか、という気持ちもあるわけでして。で、なるべくあとの結果を考えずに、素朴な疑問をぶつけてみる、というのを、ちょっとずつ実践しているんです。いきなり的を射た質問というのができれば素晴らしいですけど、そううまくもいきませんよね。でも、こうして発言してるうち、だんだん「命中度」が上がってきて、いつの日か素晴らしい質疑応答ができるんじゃないかな、なんてのんきに考えています。今日は自分の勉強不足ばかりが痛感されて、とんちんかんでしたけどね。報告者の皆さん、すみません。

会場は札幌大学。今回の出張は「本の馬鹿買い」を防止するために、本屋さんに寄らないつもりでしたけど、かわりにタワーレコード札幌店に入ってしまいました。ずいぶんあきらめたんですが、それでも、ファラオ・サンダースジョン・コルトレーンキャブ・キャロウェイの三枚。コンロン・ナンカロウやギャビン・ブライアーズは一度手にとって、棚に戻しました。

夕方、ホテルのレストランでつましい夕食をとりながら、一日を振り返り、「地球も青いがオレも青いな」と思いました。ってちょっと意味不明な夕暮れです。

追記:「地球も青いがオレも青い」は、かつて『クイック・ジャパン』誌で、ヤン富田氏インタビューをした北尾修一さんが使っていた名文句だと記憶しています。その中でファラオ・サンダースが話題になっていたので今日、思い出しました。