俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

テレサ・テン「つぐない」

今年度、僕が一番忙しい曜日は火曜日です。朝7時30分ぐらいから出勤してますが、そんな忙しい日でも、正午を過ぎると心の片隅で「あ~今日、ブログに何書こうかな」と思い始めます。今日なんかは、昨日の続きで、冷たい蕎麦やそうめんの話を話を書こうと思ったんですが…今日はひさびさに音楽の話を書きますね。

TVをつけっぱなしにしてたら、日本レコード大賞を回顧するバラエティ番組をやっています。しばらく見入ってました。岩崎良美「タッチ」とかセクシー路線の山本リンダとか、CD棚に行って探せばほとんどあるんですが、こういうとき、とっさにiTunesStoreに行って検索してしまいますね。で、テレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」が流れたとき、この曲よりは「つぐない」が聴きたい、と思いました。すぐに検索して200円で購入。

昔から不思議だったんですよね。女の人がオトコを思いやりながら別れを告げる内容の曲。こんなに相手の身を思いやっているなら、別れないで一緒にいればいいのになあ。これ、どういう意味なんだろう。いや、今ならわかるんですよ。あなた、悪い人じゃないけれど、子供みたいに純粋な人だけれど、あたし、一緒にいられない…そんなことってあるみたいですね。冗談じゃないわ、何なのよあなた、一緒になんかいられるものですか!と言うより、洗練された、都会的な別れの告げ方だと思います。これがわからなかったんだから、僕も子供だったということですか。詞の脈絡を馬鹿正直にたどってると、わかんないもんね。「愛を償えば 別れになるけど こんな女でも 忘れないでね 優しすぎたの あなた 子供みたいなあなた 明日は他人同士に なるけれど」って、論理がめちゃくちゃです。「愛」を「償う」んですか。それがどうして別れになるんですか。

流しっぱなしのiTunesはいつのまにか徳永英明「わかれうた」になってます。「恋の終わりはいつもいつも 立ち去る者だけが美しい 残されて戸惑う者たちは 追いかけて焦がれて泣き狂う」…ああ、ねえ。「つぐない」とつなげて聴くと、いっそう味わい深いです。

あすは冷たい蕎麦か野菜ゴロゴロのカレーライスか、チャーハンの話でも書きましょうか。